回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社 ピーエスピー
成果加工可能な材料の長さの上限 600mm→800mm
| 事業者名 | 株式会社 ピーエスピー |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 東大阪市 |
| 業種 | 電気機械器具製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 45人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 2000年 |
平成12年に3名で会社を設立し、東大阪特有のものづくりネットワークを活用して高品質、低コスト、短納期の生産を実現してきた。営業にも専任担当者を置いて強化し、事業拡大につなげた。主力のフロントパネルの加工・製作が売上高の65%を占め、取引先は約200社、売上高の60〜70%は上場企業向けである。
抱えていた課題
やったこと
平成26年度のものづくり補助金により、車両用高精度部材の製造のためのマシニングセンター(MC)を導入した。新型MCの導入により、加工材の長さの上限が600㎜から800㎜に広がり、長尺物の切削加工が可能になった。治具を工夫して1材料あたりの多数個取りにもつなげた。長時間稼働しても寸法安定性を確保できるよう、MCには切削加工時の振動を解析して最適な主軸回転速度を瞬時に探索する機能を搭載した。
| 加工機 | マシニングセンター(MC) |
|---|
新型MCの導入により長尺物の切削加工が可能になり、治具の工夫で1材料あたりの多数個取りにもつながった。長時間稼働しても精度が安定し、生産性と精度の向上が図られた。生産リードタイムの短縮やコスト削減にもつながり、新規取引先の受注に対応できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
平成12年設立以来、設備投資を積極的に行い営業も強化して事業拡大したと書かれ、過去の取組との連続性はうかがえる。
東大阪のものづくりネットワーク活用で高品質・低コスト・短納期を実現し、欧州規格適合のフロントパネルで高評価を得ていると具体的に書かれている。
加工範囲の上限が600mmから800mmに広がったこと、新規取引先受注増で生産集中した課題に対応したことが記載されている。
平成32年に売上高7億円から10億円強を目指すと具体的な数値目標が示されているが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
専任営業担当者の配置や30代リーダー、20代若手の多い生産現場など人材体制は触れられているが、事務処理能力への言及は薄い。
欧州国際規格適合のフロントパネルや多品種小ロット対応、主要取引先と約200社の顧客層が具体的に書かれている。
自社商品の開発や航空機分野への展開など中長期の方向性は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
多品種小ロットの複雑形状加工を得意とすると記載があるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。
鉄道車両や半導体製造装置など分野への波及はうかがえるが、国が補助する積極的な理由や雇用創出などは書かれていない。
新設備導入で稼働や納期の改善が書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果の数値はない。
独自の少量受注生産管理システムや最適主軸回転速度の探索機能などデジタル活用がうかがえるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
東大阪の地域ものづくりネットワークを活用していると書かれているが、地域経済への波及効果までは示されていない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
主力の車両関係は既存取引先に加え新規取引先への拡販を図り、2年に1回関東で開かれる鉄道技術展にも継続出展する。車両以外にも半導体製造装置、各種検査装置、医療機器、電力設備、通信機器などの受注拡大を目指す。平成29年3月には最新鋭の同時5軸加工機も導入し、航空機分野への加工の幅を広げることを目指す。
営業とものづくりの両面で力を入れてきたことで人が育ち、成果は出つつある。現在は7億円の売上高を、平成32年(2020年)には10億円強を目指したい
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%