ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

特殊工具付二次加工機による切削加工時間の短縮、及び高精度化

株式会社坂上鉄工所

成果工程数 4工程→2工程

この事例のポイント

  • 通信関係の部品の製造で、高い精度を保つことと工程を減らすことを両立させる必要があった。
  • 通信関係の部品を製造する仕事の依頼に対応するため、特殊工具の付いたカム式旋盤を新たに導入した。
  • 工程数 4工程→2工程。特殊工具の付いたカム式旋盤の導入により、切削の工程を従来の4工程から2工程に減らした。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社坂上鉄工所
所在地大阪府 泉佐野市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数15人
資本金1,000万円

事業の背景

創業当初はタオル織機のシャトル部品工場として発展し、現在は縫製業関連の仕事が主力となっている。農業機械、工作機械などにも取引先を広げ、多種多様なネジを小ロットかつ高精度で納品するノウハウを持つ。冷間鍛造後の二次加工も自社で手がけ、二つの加工手法を使い分けて対応力の幅広さを強みとしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度通信関係の部品の製造で、高い精度を保つことと工程を減らすことを両立させる必要があった。
  • 生産能力現有の設備では精度を追求すると工程が多くなり、部品一つの加工時間も長かった。

やったこと

通信関係の部品を製造する仕事の依頼に対応するため、特殊工具の付いたカム式旋盤を新たに導入した。削り方を工夫し、従来の4工程を2工程に削減した。高精度を保ったまま工程を減らしたことで、部品一つの加工時間を100秒から45秒まで短縮した。

加工機特殊工具の付いたカム式旋盤

事業の効果

  • 工程数 4工程→2工程
  • 部品一つの加工時間 100秒→45秒

特殊工具の付いたカム式旋盤の導入により、切削の工程を従来の4工程から2工程に減らした。部品一つの加工時間は100秒から45秒へ短縮された。高い精度を保ったまま工程を減らせたことで、顧客が求める価格で部品を納入できるようになった。加工の選択肢が増えたことも成果として挙げられている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    冷間鍛造の二次加工を自社で手がけ、タオル織機部品から縫製・農機・工作機械へ取引を広げた経緯が書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    二つの加工手法を月1〜2万個や月数千個の数量で使い分け、他社が少ない対応力の幅広さを強みとしていると具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    多品種少量や納期短縮の要望増に対応するため、NC旋盤による切削手法を採用したと課題と対応が書かれているが、事業計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員15名の体制や長年の従業員の創意工夫に言及があるが、補助事業の遂行体制としての具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    精密ネジの小ロット・高精度・短納期に強みがあり、通信部品の依頼に応え顧客が求める価格で納入できたと書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後10年の方向性として縫製関連を主力に工作機械等の割合増を予測と書かれているが、遂行方法やスケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ローテクな冷間鍛造とカム式旋盤を組み合わせ、特殊工具で4工程を2工程に減らした点は同分野での差別化として読み取れる。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地場産業のタオル関連や農業機械・工作機械への取引拡大が書かれ、地域の産業との関わりがうかがえるが、波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果4

    部品1つの加工時間を100秒から45秒に短縮し、4工程を2工程に削減したと数字で成果が書かれ、費用対効果の高さがうかがえる。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    泉佐野の地場産業であるタオルとの関係や雇用に触れるが、地域経済の成長を牽引する具体的な記述は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

10年後も縫製業関連の仕事を主力としつつ、工作機械や農業機械などの割合も増えると予測している。

事業者の声

機械の導入で新たな挑戦ができた。加工の“引き出し”が増えたことに感謝したい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。