ものづくり補助金平成26年度製造業大阪府

薄板のレーザー溶接で需要を深堀り

三郷金属工業 株式会社

この事例のポイント

  • 従来の溶接機は真上からしかレーザーを照射できず、立体的な形状のものは溶接位置を狙うことが困難で、対応に時間を要する場合が多かった。
  • 同社は「ものづくり補助金」を使ってハンドトーチ型YAGレーザー溶接機を購入した。
  • 導入した設備により、これまで対応が難しかった立体的なワークやパイプ状の溶接にも対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名三郷金属工業 株式会社
所在地大阪府 守口市
業種電気機械器具製造業
技術分野精密加工,接合・実装
従業員数120人
資本金2.6億円
設立1946年

事業の背景

同社は昭和21年9月に創業し、平成28年に70周年を迎えた。レーザー加工溶接に携わって30数年になり、パナソニック(株)との長年の取引で培った、エネルギー密度の高い電池でも扱える溶接技術が、他の業界でも信頼を得てきた。リチウム電池の端子のレーザー溶接加工では、長年約30%という世界でも№1のシェアを獲得している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力従来の溶接機は真上からしかレーザーを照射できず、立体的な形状のものは溶接位置を狙うことが困難で、対応に時間を要する場合が多かった。
  • 人手・技能溶接ロボットのような設備は非常に高価で、プログラミングにも技術と時間を要するため、導入を避けていた。
  • コスト・採算溶接部を固定するための治具の作成に、1―2週間の日数と十数万円程度のコストを要することが多かった。

やったこと

同社は「ものづくり補助金」を使ってハンドトーチ型YAGレーザー溶接機を購入した。最大定格出力が350Wの設備を導入し、実際にサンプルを作成して操作の習熟と加工条件の検討を行った。出射ヘッドを手で持って自由に走査できるため、立体的なワークの加工にも容易に対応できるようになった。パイプ状のものを回転させる機構を持つステージも導入し、パイプ状の溶接を簡単に加工できるようにした。もう一方の手で作業物を押さえながら作業できるため、精密な治具を作成しなくても対応できる幅が広がった。

加工機ハンドトーチ型YAGレーザー溶接機
その他パイプ状のものを回転させる機構を持つステージ

事業の効果

導入した設備により、これまで対応が難しかった立体的なワークやパイプ状の溶接にも対応できるようになった。治具を作成する必要が減り、精密な治具がなくても作業できる範囲が広がった。コピー機などのOA機器、ヒートシンク、医療機器関係など、新たに対応可能となった案件が増えている。ホームページからの新規顧客の問合せも多く、新たな取引につながっている。

今後の展望

今後はEV(電気自動車)の普及に伴い、そこで使われるバッテリー関係の需要が大いに期待できる。新しい設備の操作方法の習熟と溶接条件の検証が進めば、さらなる事業の拡大も見込まれている。

事業者の声

レーザー溶接加工を専門に25年以上の実績でノウハウを蓄積し、いろんな分野にチャレンジして参りました。変化の激しい時代の多種多様なお客様ニーズの問題解決アドバイザーとして、献身的に取り組んで参ります。

公式の事例集より(原文のまま)

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。