回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社富士パッキング工業所
成果測定誤差 0.1mm→0.01mm
| 事業者名 | 株式会社富士パッキング工業所 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府 大阪府茨木市 |
| 業種 | プラスチック製品製造業 |
| 技術分野 | 測定計測 |
| 従業員数 | 35人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1963年 |
昭和38年創業の部品メーカーで、自動車、住宅設備、家電製品などに使われる絶縁材、パッキング材、断熱材、吸音材などの設計・開発から生産までを手がけている。自動車向けではブレーキシューの断熱材やエアバッグインフレーター用クッション材を納入している。売上では、どの納入先も売上高の2割を超えず、1割程度を占める5〜6社を中心に分散している。一般消費者向けの事業は売上高の約1割である。
抱えていた課題
やったこと
エアバッグを膨らませるインフレーターの部品のうち、火薬を固定するクッション部品の製造・検査工程に自動化設備を導入した。それぞれの工程に材料の厚みを測定する装置と、製品寸法を画像測定できる装置を設けた。検査工程では自動画像寸法測定器を用い、目視や手作業を減らした。自動設備で材料の厚み検査と打ち抜き加工を同時に行い、検査工程の時間を短縮した。
| 検査測定 | 材料厚み測定装置 |
|---|---|
| 検査測定 | 自動画像寸法測定器 |
検査工程を自動化したことで、測定誤差を±0.1mmから±0.01mmに抑えられた。検査工程の自動化により、1日あたり6240個分の検査が可能になり生産性が向上した。検査データによるトレーサビリティを確立し、顧客に提供できる体制が整った。生産能力も増強され、手作業の削減により人手不足対策や働き方改革にもつながった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
過去に自動車エアバッグ向けの部品工程で自動化を進めた事例はあるが、経営戦略との位置付けは本文から明確に読み取れない。
売上の2割超を単一先に依存せず1割程度の5〜6社に分散、コロナ禍で自社ブランド製品の売上を前年同期比2倍以上に伸ばした点が書かれている。
課題として検査誤差±0.1mm、生産能力不足、目視検査の見落としを挙げ、自動検査導入で誤差を±0.01mmに抑えた。
検査工程を自動化し1日あたり6240個分の生産性を向上したと数字で示されており、目標の裏付けもある。
社員とともに業務に臨む姿勢や、派遣社員からの正社員登用など人材面の記述はあるが、補助事業の遂行体制の具体性は薄い。
社内取り組みの発信が引き合いにつながったと述べ、一般消費者向け断熱・吸音製品の用途や顧客像が具体的に書かれている。
BtoCの売上割合を約1割から3割へ引き上げる構想はあるが、スケジュールや課題解決の方法は示されていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ゴム・スポンジ・FRP等の加工は一般的だが、自社ブランド『美音』の車内音響改修向け製品で差別化している点が読み取れる。
自動車エアバッグの安全性向上という社会ニーズへの言及はあるが、波及効果や雇用創出への言及は薄い。
検査工程の自動化で生産能力増強と1日6240個の生産性向上を実現しており、投入額に対する効果がうかがえる。
自動画像寸法測定とデータによるトレーサビリティを顧客に提供する体制を構築しており、サプライチェーンへの貢献がうかがえる。
公開されている事例からは読み取れません。
大阪府茨木市の企業であることや子育て世代の就労支援は書かれているが、地域の特性を活かした付加価値創出としての記述は限定的。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
長年にわたって、さまざまな材料を扱ってきた経験があり、顧客の求める用途に合わせた、材料や加工方法を提案できる
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%