ものづくり補助金平成26年度製造業兵庫県

二連立型丸棒削機の導入による間伐材の効率的加工と製材クズの新用途・販路開拓

有限会社くがい林業

この事例のポイント

  • 中径木を小径の丸棒に加工するには2段階の工程が必要で、生産効率が大幅に低下していた。
  • 二連立型丸棒削機を導入し、皮付きの中径木から一度の加工で直径8cmの小径丸棒を削り出せるようにした。
  • 中径木から小径の丸棒を一度の加工で削り出せるようになり、材料投入や刃物交換の時間が大幅に短縮され、全体の加工時間は半分以下になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社くがい林業
所在地兵庫県 姫路市
業種木材・木製品製造業
従業員数4人
資本金800万円
設立1980年

事業の背景

1990年代以降、地球温暖化対策としてバイオマス発電が注目され、近年は間伐材を使う木質バイオマス燃料の需要が高まっている。東日本大震災以降、国のエネルギー政策の転換により間伐材を使った電力の買取価格が改定されたことを契機に、燃料用間伐材の需要が急増した。そのため建材用の間伐材も燃料として使われるようになり、原木市場では小径木(直径10〜14cm)が減少して中径木(直径15〜20cm)の出材が中心となった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力中径木を小径の丸棒に加工するには2段階の工程が必要で、生産効率が大幅に低下していた。
  • コスト・採算2台の機械にそれぞれオペレーターが1人ずつ就くため、人件費などのコストが2倍になっていた。
  • その他中径木の増加に伴い製材クズが増え、新たな問題となっていた。

やったこと

二連立型丸棒削機を導入し、皮付きの中径木から一度の加工で直径8cmの小径丸棒を削り出せるようにした。従来2台の設備で行っていた加工が1台で可能になった。二軸による高速切削が可能で、加工材の外径に合わせて歩留まりの良い加工ができる。製材クズは破砕機を使わずそのまま敷材の代替品として使える状態まで粉砕される。現有の破砕機を併用して再加工し、開発予定のブリケットの原材料として再利用する。

新しい製品・サービス:製材クズを原料とするブリケット(圧縮薪)。燃焼効率が高く保管が容易で、現在は試作段階にある。

事業の効果

中径木から小径の丸棒を一度の加工で削り出せるようになり、材料投入や刃物交換の時間が大幅に短縮され、全体の加工時間は半分以下になった。削り出し時の直線精度と表面仕上げが向上し、顧客満足度の向上が見込まれる。製材クズは敷材の代替品やブリケットの原材料として再資源化でき、新たな販路の開拓につながる。

今後の展望

将来的には新市場の開拓を視野に入れ、ブリケットの自社生産を目標に新設備の導入を予定している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。