回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ワキ製薬株式会社
成果ミミズのヒ素含有量 10ppm→5ppm
| 事業者名 | ワキ製薬株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 奈良県 大和高田市 |
| 業種 | 化学工業 |
| 技術分野 | バイオ,材料製造プロセス |
| 従業員数 | 46人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1951年 |
奈良県は古くから漢方・生薬の生産販売に関わり、江戸時代中期から幕末にかけては置き薬の製造販売で全国に行商圏を築いた。近年は配置員の減少により置き薬市場が低迷している。当社は明治15年の創業以来130年の医薬品づくりの歴史を持ち、従来の風邪薬「みみとん」に含まれるミミズ成分の血栓溶解酵素(ルンブロキナーゼ)に着目し、約40年前から和漢薬のサプリメントとして研究・開発を続け、主力商品として展開してきた。
抱えていた課題
やったこと
従来の土中での飼育に代えて、椰子の表皮繊維を用いたピットでミミズを養殖する方法に見直した。この方法により、ミミズのヒ素含有量を従来の10ppm以上から5ppm以下に軽減し、サプリメント原料の基準値10ppm以下の半分以下に抑えられるようになった。生産プロセスの確立のため、真空凍結乾燥機を導入した。試作試験で確定した条件は、真空凍結温度-40℃、真空度2.2×10Pa、最高乾燥温度60℃、1回あたり原料仕込み量60kg以上、出来上がりエキス量7kg以上、抽出エキス量10〜15kgにコントロール可能というものである。ミミズは夜行性で光を嫌うため、光をあてて眠らせておく方法で行動を抑制し、生息密度の問題を解決した。
椰子の表皮繊維を用いたピット養殖により、ミミズのヒ素含有量を10ppm以上から5ppm以下に軽減できた。真空凍結乾燥機の導入により芽胞菌・大腸菌を完全に除去し、高純度かつ高品質で、予想外に高濃度な成分抽出が可能になった。生産プロセスの効率化、エキス含量の向上、ミミズ臭の軽減、エキスに含まれる酵素の安定化、人件費・電力使用量の軽減などの効果も得られた。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
明治15年創業で130年の医薬品づくりと、40年程前からのミミズ成分研究を経て主力商品化した経緯が具体的に書かれている。
独創的な医薬品・サプリメントの展開や海外販路の記述はあるが、競争優位の根拠となる市場データや比較は書かれていない。
芽胞菌の完全除去やヒ素含有量の課題が特定され、真空凍結乾燥機導入という解決策と売上目標が示されている。
初年度1,400万円から5年目40,000万円、海外25,000万円の売上目標はあるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。
従業員46名や大学連携による技術者育成の記述はあるが、補助事業を遂行する具体的な人員配置や事務体制は書かれていない。
循環器分野の健康素材やベトナム・台湾など海外の認可取得の記述はあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的でない。
ミミズの生息密度の課題に夜行性を利用した解決策を示し、5年目までの売上目標を段階的に示している。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
ヒ素含有量5ppm以下、高濃度・高純度の成分抽出を実現し、循環器分野に特化した高付加価値化を図る内容が示されている。
奈良県の薬狩りの歴史や地域の製薬協同組合との関わりはあるが、波及効果や雇用創出の規模は数字で示されていない。
人件費や電力使用量の軽減、ミミズ臭の軽減などの効果は挙げられているが、投入額に対する数値的な費用対効果は書かれていない。
土を使わない養殖やピット方式など生産方法の工夫はあるが、デジタル技術や地域・サプライチェーン全体への貢献は書かれていない。
健康産業への貢献や海外市場への展開が述べられているが、日本経済の構造転換に資する根拠は書かれていない。
奈良県の薬狩りの里という地域特性を活かした生薬製造で、地域の製薬会社として雇用育成に取り組む姿勢が示されている。
国内市場の拡大と海外向け製品・原料輸出を進める。ベトナム・台湾・香港・ロシアでは認可・許可を取得済みで、インドネシア・カナダ・アメリカへの新規海外市場の拡大を図る。既存サプリメント分野では初年度1,400万円、5年目40,000万円の売上を目標とし、新規海外市場では5年目25,000万円を目標とする。
当社は研究開発型の企業ではありませんでしたが、長年、大学との連携により、技術者の雇用と育成を同時に進め、研究開発型企業へと成長しました。現在、当社が開発した新機能性成分は、世界にも普及しており、日本のみならず世界の健康産業へ貢献できると確信しています。今後も研究開発に注力し、奈良県を盛り上げていきます。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
ブラザー工業(株)製のツール洗浄機能のあるコンパクトマシニングセンターを導入し、切粉を自動で除去できるようにした。
効果:不良率 0.34%→0.1%
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%