ものづくり補助金平成26年度製造業奈良県

自動充填機の導入による小ロット小袋包装ラインの構築

旭製粉株式会社

この事例のポイント

  • 多品種小ロットの小袋包装の需要が増えているが、既存ラインでは対応に限界がある。
  • ミックス粉の小袋包装の半自動ラインを新たに構築し、自動充填機を導入した。
  • 自動充填機の導入により、ミックス粉の小袋包装製品の生産能力が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名旭製粉株式会社
所在地奈良県 桜井市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数99人
資本金3,000万円
設立1940年

事業の背景

奈良桜井で水車製粉を源流とする製粉会社で、小麦粉・ふすまの製粉事業とケーキ等の各種プレミックス粉の製造販売を手がけている。大手メーカーが参入しない多品種小ロット商材の小袋包装需要は年々増加している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力多品種小ロットの小袋包装の需要が増えているが、既存ラインでは対応に限界がある。
  • コスト・採算既存ラインは手作業が多く製造コストがかさみ、生産性と収益性が低下している。
  • 品質・精度小袋への充填時に定量のバラツキが生じ、袋の口にミックス粉が付着してシール不良が発生している。

やったこと

ミックス粉の小袋包装の半自動ラインを新たに構築し、自動充填機を導入した。既存ラインでは充填量の誤差を手作業で調整していたが、新設ラインでは重量の微調整まで自動充填機で完結させる。小袋製品の製造工程には、充填、封入、シール、印字、印字チェック、金属検査、重量検査、最終検品が含まれる。

  • 加工機自動充填機小袋包装半自動ラインの設備一式

事業の効果

自動充填機の導入により、ミックス粉の小袋包装製品の生産能力が向上した。手作業による人的コストを削減し、製造コストの低減によって製品競争力が強化され、利益率が向上して会社全体の利益体質が改善された。一方で、事業開始から期間が短く受注量はまだ大きく変化していないため、人的資源を営業部門に振り向けて受注活動を強化している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    水車製粉から続く製粉事業の伝統と、ミックス粉の小袋包装の需要増への対応という流れは読み取れるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手メーカーが介入しない市場需要を取り込むという方針は示されているが、自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題として定量バラツキ、人的作業、シール不良、生産性低下が挙げられ、製造コスト低減と製品競争力強化という解決策も具体的に示されている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上目標は1年目65,000万円、5年目80,000万円と数字で示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    人的資源の配置見直しと受注活動強化に着手していると書かれているが、体制や人材、事務処理能力の具体は示されていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種小ロットの小袋包装という商材の特徴と大手が取らない需要は書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由は具体性が薄い。

  • 事業化までの道筋3

    事業化の課題(受注量が変わらない)と施策(人的資源の再配置)は示されているが、スケジュールや検証の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    多品種小ロット小袋包装の需要増加は書かれているが、同分野での高付加価値化や高価格化についての記述はない。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    奈良の製粉産業を今に伝えるという地域的な意義がうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的な数字は書かれていない。

  • 費用対効果2

    人的コスト削減や納期短縮が書かれているが、補助金投入額に対する付加価値増加などの数値的な費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良桜井の地の水車製粉の歴史に根ざした事業とうかがえるが、地域の雇用や経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

今後の展望

向上した生産能力を活かし、ミックス粉の小袋包装製品の需要を取り込んで売上拡充を目指す。

  • 目標:1年目の売上目標は65,000万円
  • 目標:5年目の売上目標は80,000万円

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。