ものづくり補助金平成26年度製造業奈良県

適所に合った形状の高圧配管継手の製造の革新

有限会社美吉野鉄工

この事例のポイント

  • 外周加工に対応できず外注に頼らざるを得ず、納品までに数週間を要していた。
  • 納期短縮のため外注していた外周加工を内製化すべく、機械の購入に踏み切った。
  • 複数回のチャッキングが必要だった工程が1工程で対応できるようになり、加工精度を飛躍的に向上させることができた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社美吉野鉄工
所在地奈良県 奈良県橿原市
業種金属製品製造業
技術分野精密加工,立体造形,機械制御
設立1972年

事業の背景

高圧継手は油を主な流体とする継手で、低圧継手とは比較にならない高精度の加工が要求される。従来は継手の形状が四角が大半だったが、近年は素材がスチール材からステンレス材へ移行する中で、正方形、長方形、丸形、小判形、ネック形など機械の用途に応じて形状が多様化している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程外周加工に対応できず外注に頼らざるを得ず、納品までに数週間を要していた。
  • 品質・精度複数回のチャッキングが必要な加工工程があり、加工精度を上げにくかった。

やったこと

納期短縮のため外注していた外周加工を内製化すべく、機械の購入に踏み切った。導入した加工機により、複数回のチャッキングが必要だった加工工程が3次元加工により1工程で対応できるようになった。これにより加工精度を飛躍的に上げることができた。また、外注していた工程を自社で対応できるようになり、大幅な時間短縮につながった。さらに全工程を自社で一貫生産できるようになった。

加工機3次元加工対応の加工機

事業の効果

複数回のチャッキングが必要だった工程が1工程で対応できるようになり、加工精度を飛躍的に向上させることができた。外注していた工程を自社で行えるようになり、大幅な時間短縮につながった。全工程を自社で一貫生産できるようになったことで、急な仕様変更にも応じられるようになった。これにより取引先からのさらなる信頼を得られるようになった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    48年にわたる高圧角フランジ製造と長年の取引先との付き合いが書かれ、過去の取組との一貫性はうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    耐圧210〜500MPa対応や炭素鋼・ステンレス等の材質ストックが書かれ、強みは示されているが市場動向の記述はない。

  • 課題の認識と解決4

    外周加工を外注に頼り納品まで数週間を要していた課題を挙げ、機械購入で内製化する解決策が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。短納期化の効果が述べられるのみ。

  • 事業を進める体制3

    創業以来48年の製造経験と職人による技術向上への取組が書かれ、体制の一端は読み取れる。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    取引先の仕様変更への対応や配管場所に合わせたフランジ在庫など、選ばれる理由の一部は書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    3次元加工機の導入による1工程化は書かれるが、スケジュールや中長期の検証内容は記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ステンレス化に伴う異形・多形状フランジの製造という高付加価値性がうかがえるが、数値による水準の裏付けはない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    船舶・石油・化学・産業機械向けの部品製造という産業上の役割はうかがえるが、波及効果や雇用創出の記述はない。

  • 費用対効果2

    機械購入の効果として時間短縮が書かれるが、補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    3次元加工機の導入は示されるが、デジタル技術によるサプライチェーン全体への貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    奈良県橿原市の地域企業であることは示されるが、地域特性を活かした雇用や経済成長への言及はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。