ものづくり補助金平成26年度学術研究、専門・技術サービス業奈良県

化粧品および頭髪化粧品の使用感を数値化できる高精度計測装置の試作開発

株式会社テクノ・ハシモト

成果国内販売台数目標 5台→25台

この事例のポイント

  • 化粧品メーカーからヘアケア製品の使用感を数値管理できる計測装置の需要があったが、計測結果の数値の妥当性を当社だけでは評価基準として把握できず、顧客に説明できなかった。
  • 高精度計測装置の試作開発に取り組んだ。
  • 国内販売台数目標 5台→25台。化粧品メーカーのニーズに応える計測装置により、ヘアケア製品の使用感を数値化し、顧客に評価基準を説明できるようになる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社テクノ・ハシモト
所在地奈良県 奈良市
業種技術サービス業
技術分野機械制御,測定計測
従業員数5人
資本金100万円
設立2007年

事業の背景

当社は製品の安全性や耐久性を評価する信頼性試験装置や化粧品評価装置などの試験装置を製造販売している。化粧品メーカーからヘアケア製品の使用感を数値管理できる計測装置へのニーズがあった。計測機での評価が難しいとされていた官能評価の数値化は、他社で同様の装置を製造しているメーカーがないため、新たな市場を開拓できると考えられた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度化粧品メーカーからヘアケア製品の使用感を数値管理できる計測装置の需要があったが、計測結果の数値の妥当性を当社だけでは評価基準として把握できず、顧客に説明できなかった。
  • 品質・精度官能評価を人が行うためデータに再現性がなく、計測機での評価が難しかった。
  • その他海外輸出を始めるにあたり、日本で部品調達が容易になっていることから製品のコピー防止策が課題となっていた。

やったこと

高精度計測装置の試作開発に取り組んだ。3次元ロボット計測装置(フリクションテスター)を開発し、押さえつける力を一定に制御できる3軸センサーにより、毛髪などの表面のなめらかさを計測できるようにした。クシ通りの数値化と人に近い動作の再現性という2通りの計測ができるソフトウェアを開発し、化粧品および頭髪化粧品の使用感について官能評価との相関と数値化を高い精度で解析できるようにした。機械によるデータと人が触った時の評価を同時に行うことで、官能評価も可能になった。

新しい製品・サービス:3次元ロボット計測装置(フリクションテスター)

事業の効果

  • 国内販売台数目標 5台→25台
  • 海外向け輸出台数目標 5台→25台
  • 高機能モデル販売台数目標 4台→12台

化粧品メーカーのニーズに応える計測装置により、ヘアケア製品の使用感を数値化し、顧客に評価基準を説明できるようになる。官能評価と計測データを組み合わせて相関を解析できるため、新たな市場の開拓につながる。販売目標は国内、海外輸出、高機能モデルの各分野で5年目に大きく伸ばす計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    試験装置の製造販売を手がける中で化粧品向け評価装置を事業として展開してきた流れが読み取れる。経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    化粧品メーカーのニーズや他社が同様の装置を製造していないことに触れ、新市場開拓を狙う点はうかがえる。自社の強みとの関係は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    ヘアケア製品の使用感の数値化が課題と明記され、ソフト開示や説明可能化による販売拡大という解決策が示されている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    売上目標として国内1年目5台・5年目25台、海外1年目5台・5年目25台、高機能モデル2年目4台・5年目12台と台数が示されている。付加価値額や賃上げの目標は見当たらない。

  • 事業を進める体制3

    奈良県の研究機関と連携し化粧品メーカーとの協力体制を構築する施策が示されているが、社員数5名で人材や事務体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    化粧品メーカーのヘアケア製品の使用感数値化ニーズが背景にあり、官能評価との相関が高精度で解析できる点が強みとして示されている。

  • 事業化までの道筋3

    施策①と施策④で中長期の解決方法が示されているが、スケジュールの詳細は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    他社で同様の装置の製造が見られない中で、計測機による官能評価の数値化を実現した点が示されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    奈良県の研究機関との連携や関西文化学術研究都市での活動にふれているが、国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献3

    3次元ロボット計測や3軸センサーによる人に近い動作の再現など先端技術の活用はうかがえるが、地域やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面60%
  • 成長分野への進出3

    海外輸出や繊維業界への参入を視野に入れており、新たな市場への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及3

    奈良県の研究機関とのリレーションや関西文化学術研究都市での研究活動が述べられており、地域との関わりは読み取れる。経済成長への効果は書かれていない。

今後の展望

海外輸出と更に機能性を向上したモデルの販売を行うと共に、製品の手触り感や衣類などの風合いの計測にも取り組み、化粧品メーカーだけでなく繊維業界などへの参入も視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。