研削加工の生産性向上による5φ以下の極細パンチ市場への本格参入
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
有限会社 鈴屋 (旧商号:有限会社 田辺食品工業所)
成果1人あたりの生産効率が大幅に向上した
| 事業者名 | 有限会社 鈴屋 (旧商号:有限会社 田辺食品工業所) |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 田辺市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 10人 |
| 資本金 | 300万円 |
| 設立 | 1924年 |
同社は1924年創業の和・洋菓子製造会社で、田辺市内に工場を有していたが、数年前の火災で工場が焼失し、和・洋菓子づくりに使う設備一式が使えなくなった。主力製品は重量感のあるカステラの間にオリジナルジャムを挟んだ「デラックスケーキ」で、若年層を中心に幅広い世代に支持されている。約20種類の菓子を製造し、自社店舗のほか紀州銘菓として百貨店や関東の高級スーパーなどでも販売している。
抱えていた課題
やったこと
工場の再建にあたり、ケーキカッターやオーブンなどの設備一式を新工場に導入した。特にケーキのカット作業には超音波クロスカッターを導入し、従来手作業で行っていたカットを自動化した。オーブンは複数種類の製品を焼き上げられる機種を導入し、細かな設定ができるようにした。電気オーブン、ミキサー、乾燥機、低温冷蔵庫も導入し、各工程の効率化を図った。
| 加工機 | 超音波クロスカッター |
|---|---|
| 加工機 | ケーキカッター |
| 加工機 | オーブン |
| 加工機 | 電気オーブン |
| 加工機 | ミキサー |
| 加工機 | 乾燥機 |
| 加工機 | 低温冷蔵庫 |
新しい製品・サービス:田辺地域の梅をシロップ漬けにし、クリームで挟み込んだ新製品を発売した。
超音波クロスカッターの導入により、ケーキのカットが自動かつ少ない誤差で行えるようになり、断面もきれいに切れて切りくずも出なくなった。製品の完成度が上がっただけでなく、従業員の負担も軽減された。一人あたりの生産効率が大幅に向上し、利益率の向上にも機械設備が大きく寄与して、発注量の増加にも対応できるようになった。工場全体では各工程の品質が均一化し、経験に頼らず安定した品質を出せるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
工場焼失を機に再建し製造工程の効率化を目指すと書かれ、創業以来90年以上の和洋菓子製造という事業の連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
百貨店からの受注増や大阪の繁華街立地、梅を使う地域産物の製品など、市場動向と自社の強みが具体的に書かれている。
手作業でのケーキカットが1日約3000個の負担になっていた課題を挙げ、超音波クロスカッターやオーブン導入で解決を図ったと書かれている。
1人あたりの生産効率が大幅に向上したとあるが、具体的な数値目標や付加価値・賃上げの目標値は書かれていない。
従業員10人の小規模体制と従業員の慣れの問題に触れる程度で、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の詳細は書かれていない。
梅や柚など田辺地域の産物を使う「デラックスケーキ」等の製品特色、テレビ・雑誌掲載など、選ばれる理由が具体的に書かれている。
新製品の定番化を見極める方針や増産対応の考え方はあるが、補助事業の遂行スケジュールや課題解決の方法は詳しく書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
ケーキカットの機械化や梅を使った微妙な味へのこだわりが書かれるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。
地域産物を使った紀州銘菓の製造と地域の土産物販売施設への陳列はうかがえるが、雇用創出や波及効果は具体的に書かれていない。
1人あたり生産効率の大幅向上や利益率の向上が書かれるが、補助金額と付加価値増加の数値的な費用対効果は示されていない。
超音波カッターや電気オーブン等の機械導入は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルでの地域貢献は読み取れない。
公開されている事例からは読み取れません。
田辺地域の梅や柚を活かした製品と、紀州銘菓としての地域ブランド形成が具体的に書かれ、地域特性を活かした事業と読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
大阪の百貨店からの受注が増え、そこから波及して新たな取引先からの引き合いも増えている。知名度が上がったことで、今後は増加する需要への対応方法を考えていく予定である。新製品は今後の売れ行きを見ながら定番商品化できるかを見極めていく。
自動機の開発により24時間完全無人化を実現し、休日も含めた連続稼働を可能にした。
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分