ものづくり補助金平成26年度製造業長崎県

発電プラント等構造物製作プロセス改善によるコスト競争力強化

株式会社界工業

この事例のポイント

  • 主な取引先である県内外の大手メーカー向けに、年々大型化する製作物が現設備では対応できないことがあった。
  • 社内で進めているプロセスイノベーションに基づき、中核技術である接合を中心に投資した。
  • 試作を重ねて技術を習得した結果、接合、切断、切削の各工程で約30%のコストダウンに成功した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社界工業
所在地長崎県 諫早市
業種その他の製造業
技術分野精密加工,製造環境,接合・実装
従業員数20人
資本金1,060万円
設立1977年

事業の背景

熱交換器をメインに製造して43年になり、設計から製作までワンストップで行える技術力が取引先との信頼関係につながっている。主な取引先は県内外の大手メーカーで、大型かつ複雑な製品の加工と接合を得意としている。一方で製作物が年々サイズアップしており、既存の設備では対応できないことも増えていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力主な取引先である県内外の大手メーカー向けに、年々大型化する製作物が現設備では対応できないことがあった。
  • 生産能力高速化や省力化が求められているが、設備の能力が追いついていなかった。
  • 品質・精度接合技術では高強度と耐久性が求められ、それに応えきれず受注機会を逃すケースが発生していた。
  • コスト・採算精度、コスト、納期などの面で競争力が低下しつつあった。

やったこと

社内で進めているプロセスイノベーションに基づき、中核技術である接合を中心に投資した。大径物に対応できる特殊ターニングローラー、切削面の精度を上げるバンドソーポジショナー、タップ加工付きのラジアルボール盤を導入した。導入機器のメーカーから指導を受け、試作を重ねながら技術習得を進めた。あわせて接合などの技術向上も図り、多様化、複雑化するニーズに迅速に対応できる環境を整えた。

  • 加工機特殊ターニングローラーバンドソーポジショナータップ加工付きラジアルボール盤

事業の効果

試作を重ねて技術を習得した結果、接合、切断、切削の各工程で約30%のコストダウンに成功した。納期の短縮化にも目途が立った。精度が向上したほか、人為的ミスの抑制や安全性などパフォーマンスも高まった。これまで対応できなかった大径物の受注機会を逃さなくなり、売り上げに貢献している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    43年にわたり熱交換器を主力としてきた経緯が書かれ、プロセスイノベーションに基づく投資と位置づけられている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    大手メーカーとの取引や設計から製作までワンストップの技術力が強みとして書かれているが、市場動向の分析は具体的でない。

  • 課題の認識と解決4

    大型製品に現設備で対応できず受注機会を逃すという課題が示され、ターニングローラー等の導入で大径ものに対応する計画とされている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    接合、切断、切削の各工程で約30%のコストダウンを達成し、納期短縮の見通しも示されており、数値目標と成果が読み取れる。

  • 事業を進める体制2

    導入機器メーカーから指導を受け試作を重ねて技術習得したとあるが、人材や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    大径ものの受注機会を逃さないことや精度向上が売上に貢献すると書かれ、取引先ニーズへの対応は読み取れるが具体性は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    多様化するニーズに迅速に対応できる環境を整えるとあるが、中長期のスケジュールや課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    東京都のごみ処理場の入札工事や廃棄物処理の熱エネルギー活用に言及があるが、高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    環境問題やごみ処理場の熱エネルギー活用など社会的意義にふれているが、経済波及や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果3

    約30%のコストダウンや人為的ミス抑制といった効果が書かれ、費用対効果をうかがえるが、補助金額との比較はない。

  • イノベーションへの貢献2

    接合技術の向上や環境配慮の方向性はうかがえるが、先端デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    県内外の大手メーカーとの取引や東京都の入札工事への意欲がうかがえるが、地域の雇用や成長への言及は薄い。

事業者の声

一番になるには人がやらないことをやればいい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。