回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社 柑香園 (観音山フルーツガーデン)
成果殺菌工程の時間が大幅に削減
| 事業者名 | 有限会社 柑香園 (観音山フルーツガーデン) |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 紀の川市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 38人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1911年 |
創業1911年の老舗農園で、柑橘類の生産販売を主力とし、温州みかん、不知火、八朔、夏みかん、レモンなどが売上の7割を占める。残りの3割は果実加工品(ジュース、ゼリー、ドライフルーツ、ジャム、サイダーなど)の製造販売である。販路は自社サイトなどのインターネット販売が主流で、県内の土産物店や百貨店、直営店でも販売している。果実加工品の需要が高まり、売上高は順調に伸びていた。
抱えていた課題
やったこと
高まる需要に対応するため、殺菌機、食品乾燥機、自動シーラ機(自動ラベル貼り機)、電動ピラー(皮むき機)の計4機を導入し、生産性の向上と品質の安定化を目指した。機械に不慣れだったこともあり、温度を均一にすることが難しく、試作を重ねて安定した製品を作れるようになるまで数ヵ月を要したが、現在は課題も解決し安定した品質の製品を提供できている。ジャムの工程では殺菌工程の時間が大幅に削減され、ラベル貼り工程の時間も半分以下になった。電動ピラーの導入により均一にフルーツの皮を薄く剥けるようになり、フードロスの低減にもつながっている。
| 加工機 | 殺菌機 |
|---|---|
| 加工機 | 食品乾燥機 |
| 加工機 | 自動シーラ機(自動ラベル貼り機) |
| 加工機 | 電動ピラー(皮むき機) |
殺菌工程とラベル貼り工程の時間が大幅に短縮され、ラベル貼りは半分以下になった。電動ピラーで皮を均一に薄く剥けるようになり、フードロスが減った。設備導入で生産能力が向上したが、増え続ける受注に対しては近隣への新工場建設を計画している。ネット販売の比率を高めることで、顧客のリピートや新規問い合わせも増えている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業1911年の老舗で柑橘販売が主力と読めるが、過去の取組から今回の設備投資位置づけを明確に示す記述は薄い。
インターネット販売が主流で、リピート率向上や新規問い合わせ増など、強みを活かした販売面の効果が具体的に書かれている。
増加する受注に生産能力が追いつかない課題を認識し、機械化と近隣への新工場建設で解決を図る計画が示されている。
殺菌工程の時間が大幅削減、ラベル貼り工程が半分以下とあるが、付加価値や賃上げの目標数値は書かれていない。
機械に不慣れで試作に数ヵ月を要した経緯はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体記述はほぼない。
「果物語」というストーリー性のある販売手法と、100%和歌山県産の加工品への需要が根強いことが具体的に書かれている。
今後は新工場建設や機械化を積極的に進める予定と示されるが、スケジュールや課題解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
「果物語」など独自の販売手法で差別化を図るが、柑橘ジャンルの高付加価値化の水準を示す数値は少ない。
地域活性化への貢献や耕作放棄地解消策に触れるが、国が補助する積極的理由としての波及効果は具体的に示されていない。
殺菌工程や電動ピラーでの大幅な時間短縮が示されるが、補助金額に対する付加価値増加の数値はない。
公開されている事例からは読み取れません。
自動化による生産性向上の方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換に資する分野進出までは書かれていない。
和歌山県産の果実を使い、新規就農者研修や農業体験で地域産業の活性化に貢献する点が具体的に書かれている。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
増え続ける需要への対応は依然課題であり、人材確保が難しいため、機械化(自動化)を積極的に進める予定である。近隣に新工場を建設し、さらなる生産能力の向上を図る。素材の良さを活かす販売スタイルを続け、耕作放棄地解消や新規就農者支援、地域産業の活性化にも取り組む。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
大型製品の加工に対応するため、マシニングセンタを導入した。