回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社 下津フードサービス
| 事業者名 | 有限会社 下津フードサービス |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県 和歌山市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 5人 |
| 資本金 | 3,000万円 |
| 設立 | 1982年 |
1982年6月の設立以来、「ピノキオ」の屋号でパンの製造販売を行っており、腎臓病の人向けに医師から依頼を受けて開発した低タンパクパンが代表商品となっている。2011年から低タンパクパンの試作・開発を始め、全国から問い合わせが寄せられていた。販売は卸売業者への販売、インターネットによる個人客への直接販売、店頭販売で行っている。
抱えていた課題
やったこと
パンの製造から出荷に関わる設備機器一式を導入し、増産が可能な体制を整えた。導入したオーブンは1時間あたり200個を焼き上げることが可能である。試作段階から医師、栄養士、患者会の人との試食や食品分析を繰り返し、食感と風味を改善した。真空包装と脱酸素剤の封入により、1か月程度の長期保存も可能になった。
| 加工機 | オーブン |
|---|---|
| 加工機 | ミキサー |
| 加工機 | 包装機 |
低タンパクパンの生産体制が強化され、深夜までかかっていた袋詰め作業の負担が軽減されて量産が可能になった。出荷量は時期による波はあるものの増加している。食感と風味が向上し、普通のパンに近い美味しさで長期保存もできるようになった。腎臓病患者のQOL向上に貢献できていることが従業員のやりがいにもつながっている。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
2011年から低タンパクパンの試作・開発を続け、2015年に特許取得とあり、過去の取組との一貫性が読み取れる。
腎臓病専門病院が近くにあり、全国から問い合わせが来る状況と特許取得が、競争優位の根拠として具体的に書かれている。
課題は人材不足で、オーブンを1時間あたり200個焼けるのに稼働できていないと具体的に示され、設備導入で解決する構成になっている。
1時間200個の焼成能力は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、実現可能性を判断する数値が薄い。
従業員5人で人材補充が喫緊の課題とあり、体制の不足が示されている。補充の具体策は書かれていない。
腎臓病患者向け低タンパクパンで、医師や患者会との試食を重ね、全国から依頼が来るという顧客とニーズの裏付けが書かれている。
今後の展開として食感改善や糖尿病向けパンの開発が触れられるが、スケジュールや遂行方法は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
既存の低タンパク質パンは美味しくないと評価され、食感と風味を従来より大きく高めた点が、同分野で高水準の付加価値化として読み取れる。
腎臓病患者のQOL向上や大規模医療施設の需要が書かれ、社会的意義はうかがえるが、経済波及や雇用創出の数値はない。
投資額や付加価値増加の数値は書かれておらず、出荷量が増えたという定性的な記述にとどまる。
真空包装や脱酸素剤で1か月の長期保存を可能にした点はあるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
和歌山市の町のパン屋が県外客を集め、地元の食材を使った商品企画に触れており、地域特性の活用はうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
糖尿病患者向けのパンや乳製品を使わないパンなど、全国から寄せられる新たな条件付きパンの要望に対応していく。既存の低タンパクパンは食感の改善を進め、より普通のパンに近づけていく。地元フルーツを使った一点ものの商品企画も進めている。
何物にも代えがたい嬉しさがあります
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
火入れ機と連結し、熱酒をそのまま自動で充填・打栓する設備一式を導入した。
効果:タンク1本(1,300ℓ)の充填時間 2時間→1.3時間
2018年11月に、それまで職人が手でやっていた木材加工のほぼ全てを自動化するNC加工機を導入した。