回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社田中鉄工所
| 事業者名 | 株式会社田中鉄工所 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県 鳥取市 |
| 業種 | 金属製品製造業 |
| 技術分野 | 精密加工 |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 1億円 |
| 設立 | 1957年 |
当社は1952年に創業し、紡績機械の部品加工を手掛けた後、1957年に法人化した。工作機械の部品などの精密かつ複雑な形状の部品加工を受注し、金属部品の精密機械部品加工を事業の柱としている。量産部品加工は国内回帰せず、東南アジアなどの新興国への進出が加速している。
抱えていた課題
やったこと
5軸加工機(立型マシニングセンター)を導入し、難加工の受注に対応できる体制を整えた。高精度が求められる火力発電機部品のタービンを加工するほか、ベテランから若手へ技術を引き継ぎながら、航空機や医療機器などの新分野の部品加工にも挑戦した。事業実施期間は平成27年12月から平成28年6月である。
新しい製品・サービス:5軸加工機を用いた、火力発電機部品や医療関連部品などの難加工部品の受注
5軸加工機の導入により、難加工の受注に対応でき、小ロットでも安定した加工と時間短縮が期待できる。傾斜穴の加工時間が短縮可能になった。火力発電機のタービン用銅電極や治具の受注が増加し、医療関連の注文も生まれた。治工具に掛かるコストを最小限に抑えられ、難解な部品をシステム化して高精度に加工できるようになった。ベテランから若手への技術指導で全体の士気が高まった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
1952年創業、精密部品加工を柱とし、先端加工技術に取り組んできたことが読み取れるが、経営戦略上の位置づけは具体的に書かれていない。
火力発電、医療関連などへの受注拡大を図る方針はうかがえるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は具体的に示されていない。
難加工への対応不足や治工具コストが課題として挙げられ、5軸加工機で時間短縮と小ロット対応を図る方向性は読み取れる。
傾斜穴の加工時間短縮が成果として挙げられるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。
ベテランから若手への技術指導により体制づくりに取り組んだことは読み取れるが、人材数や事務体制の具体的記述は薄い。
医療関連の注文獲得や銅電極・治具の受注増加が成果に挙がり、ターゲットの方向性はあるが、顧客ニーズの裏付けは薄い。
導入期間は平成27年12月から平成28年6月と示されているが、中長期の課題検証や遂行方法の詳細は書かれていない。
財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。
航空機・医療機器など新分野への参入を目指し、難加工の付加価値分野に入る方針は読み取れるが、市場の認知度や普及度は示されていない。
火力発電、医療、ロボットなど関連分野への波及はうかがえるが、国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。
時間短縮や受注増加の成果はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は数字で示されていない。
5軸加工機による高精度加工の導入は読み取れるが、デジタル技術や地域・サプライチェーンへの貢献は具体的に書かれていない。
医療機器など成長が見込まれる分野への進出はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及は見られない。
鳥取市の企業として新分野へ挑戦する姿勢はうかがえるが、地域経済への波及効果は具体的に書かれていない。
5軸加工機を強みとし、計画が軌道に乗れば新分野(医療部品等)にも適応させ、受注の増加や売上拡大につなげ、経営の柱とする可能性を追求する。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
制御基板の試験を自動化するため、基板検査装置を開発し、手作業で行っていた測定端子の接続や測定値の読み取りを自動化する。
効果:測定工数は予定通り約半分以下の時間となった