ものづくり補助金平成26年度製造業島根県

製造環境の改善を実施する高度な製造管理体制構築計画

株式会社岡田屋本店

この事例のポイント

  • 洗瓶から充てん、検品までに時間がかかり、倉庫店などからの大量受注に対応しきれなかった。
  • 洗瓶機を更新し、ロータリー式洗瓶機一式を導入した。
  • 洗瓶機の更新により洗瓶から検品までの時間が大幅に短縮され、倉庫店などからの大量受注にも対応できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社岡田屋本店
所在地島根県 益田市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境
従業員数7人
資本金1,450万円
設立1877年

事業の背景

明治5年に醤油造りを始め、同10年に清酒を醸造した伝統ある酒蔵である。1983年7月の集中豪雨で益田川が氾濫し、前年に完成したばかりの新工場が壊滅した。その後はリキュールや焼酎に活路を見出し、倉庫型大型店や大手外食チェーンなど業務用市場に絞って首都圏と関西で販路を広げている。売上は149百万円である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力洗瓶から充てん、検品までに時間がかかり、倉庫店などからの大量受注に対応しきれなかった。
  • 品質・精度工程内にコバエなどの異物が混入するリスクがあった。
  • 品質・精度リキュール類はロット番号の表示が義務化されておらず、劣化しやすいユズ系リキュールの出荷後の製品管理が不十分だった。

やったこと

洗瓶機を更新し、ロータリー式洗瓶機一式を導入した。洗瓶から充てん、検品までの工程をビニールのブースで囲み、異物混入のリスクを低減した。すべての製品に独自のロット番号をインクジェットプリンターで印字し、製造記録も完備した。

事業の効果

洗瓶機の更新により洗瓶から検品までの時間が大幅に短縮され、倉庫店などからの大量受注にも対応できるようになった。ビニールブースによる工程の囲いで異物混入リスクが大幅に下がり、安心して出荷できる体制が整った。全製品へのロット番号印字で製品管理と信用度が高まり、従業員の意識も向上した。食品安全の下地も整い、輸出拡大を後押しする基盤になった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    明治5年creation以来の酒造りと、洗瓶機更新後のリキュール・焼酎による業務用市場への販路拡大との関連がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    コストコや大手外食チェーンなど業務用市場に絞り、首都圏・関西で販路拡大と記載。強みの説明は具体性が薄い。

  • 課題の認識と解決4

    洗瓶機更新で洗瓶から検品までの時間が大幅に短縮、ビニールブースで異物混入リスクが大幅低減と、課題と対策が具体的。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    ISO22000取得をめざし製造記録を完備したと記載があるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ゆずゆずは地元特産ユズを原料とし、ご当地スイーツグランプリでドリンク部門金賞など選ばれる理由が具体的に記載されている。

  • 事業化までの道筋3

    ロット番号印字や製造記録完備、ISO22000認証取得へのスタートと段階的な取組が書かれているが、スケジュールは不明。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    リキュール・焼酎は一般的な分野だが、ゆずゆずなど地元農産物を使った差別化した商品と記載されている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用3

    地元農産物を原料とする焼酎で地産地消を進め、地域とのつながりを強めると記載。経済波及効果の数値はない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    インクジェットプリンターでロット番号を全製品に印字し、トレーサビリティを高めたとあるが、デジタル技術の地域・サプライチェーン波及は薄い。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    リキュールや焼酎を輸出し海外市場を拡大する取組はうかがえるが、日本経済の構造転換への言及はない。

  • 地域経済への波及4

    益田市の特産ユズや津和野の栗など地域特性を活かし、地元農産物を使った製品で東南アジアへ輸出していると記載。

今後の展望

台湾やベトナム、シンガポールなどアジア圏、オーストラリア、カナダへの輸出拡大を図っている。目指しているISO22000の認証取得に向けた取り組みも進めている。

事業者の声

食事を楽しく美味しくするお酒を提供していきたい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。