ものづくり補助金平成26年度製造業島根県

パウチパック入り炭酸ゼリー飲料及び希少糖入りサイダーの開発

さんべ食品工業株式会社

成果自動生産機は最高で1時間に600個を充填でき、熟練者の手作業の三倍の早さになった。

この事例のポイント

  • 瓶詰め飲料の売り上げが伸び悩み、次の一手を模索していた。
  • スパウト付パウチパックの量産のため、パックの自動生産機、チラー(冷水機)、インクジェットプリンターを導入した。
  • 自動生産機は最高で1時間に600個を充填でき、熟練者の手作業の三倍の早さになった。パウチパックの自動生産により、熟練者の手作業の三倍の早さで充填でき、コスト減につながった。

事業者のプロフィール

事業者名さんべ食品工業株式会社
所在地島根県 大田市
業種食料品製造業
技術分野デザイン,機械制御,製造環境
従業員数8人
資本金1.955億円
設立1932年

事業の背景

1932年に瓶詰めの清涼飲料水の製造を始めた老舗で、後にこんにゃくも製造していた。自動販売機の普及でペットボトル飲料が主流となり、瓶詰め飲料の売り上げは伸び悩んだ。2004年からジャムのOEM製造を始め、ゆず果汁を使ったサイダーや地元産の素材を使った商品で取引先を広げ、現在も多くのOEM商品を手がけている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術瓶詰め飲料の売り上げが伸び悩み、次の一手を模索していた。
  • 生産能力スパウト付パウチパックは手作業のため大量生産ができなかった。
  • 品質・精度炭酸飲料の製造では原料水を十分に冷やせず、安定した高品質の製品を作りにくかった。

やったこと

スパウト付パウチパックの量産のため、パックの自動生産機、チラー(冷水機)、インクジェットプリンターを導入した。自動生産機は最高で1時間に600個を充填でき、熟練者の手作業の三倍の早さでコスト減につながった。炭酸飲料の製造では、チラーで原料水を5~10度程度に保ち、安定して高品質の炭酸飲料を製造できるようになった。インクジェットプリンターでパウチパックなどに賞味期限などをくっきり印字でき、商品管理も容易になった。これらの設備を使い、希少糖を使った飲料水や飲むゼリー、調味料なども開発する予定だ。

  • 加工機スパウト付パウチパック自動生産機チラー冷水機インクジェットプリンター

新しい製品・サービス:パウチパック入り炭酸ゼリー飲料及び希少糖入りサイダーの開発

事業の効果

  • 自動生産機は最高で1時間に600個を充填でき、熟練者の手作業の三倍の早さになった。

パウチパックの自動生産により、熟練者の手作業の三倍の早さで充填でき、コスト減につながった。チラーで原料水を5~10度程度に保ったことで、炭酸飲料の品質が安定し高品質になった。インクジェットプリンターにより賞味期限などを鮮明に印字でき、商品管理も容易になった。これにより量産も可能になり、新商品開発を続けて取引先の拡大につなげている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    1932年創業から瓶詰め飲料、こんにゃく、ジャム、OEMへと事業を広げ、商品幅を拡大してきた経緯が読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    小ロットで製作できること、有機JAS取得、高品質が強みとして挙げられ、OEM依頼が多い点も示されている。

  • 課題の認識と解決3

    瓶詰め飲料の売上が伸び悩んだ課題に対し、ジャム製造などで新分野を開拓した経緯は書かれているが、事業計画の数値は示されていない。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    最高1時間600個充填、熟練者の手作業の3倍の速さとあり、効率向上の数字はあるが付加価値や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員8名の小規模企業であることは記載があるが、補助事業の遂行体制や人材配置についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    天然素材にこだわり保存料を使わない方針や、小ロット対応、有機JAS取得などの選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    希少糖を使った飲料やゼリー等を今後開発する予定という方向性は示されているが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    パウチパック入り炭酸ゼリーや希少糖入り飲料など、同分野で高付加価値化を図る取組として、有機JAS取得や天然素材へのこだわりが書かれている。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地元産の果物や地域の名産を使った地サイダーブームへの対応など、地域との関わりはうかがえるが、国が補助する積極的理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    手作業の3倍の速さでコスト減につながったと書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    地元大田の果物や県産の梅、しそ、イチゴを使う地域資源の活用が書かれているが、雇用創出や地域成長への言及は薄い。

今後の展望

希少糖を使った飲料水や飲むゼリー、調味料などを開発する予定で、今後は自社ブランドの商品も増やしていく。価格競争に走るのではなく、切り口を工夫して付加価値の高い商品を生み出したいとしている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。