ものづくり補助金平成26年度製造業島根県

試作開発部門における複合加工部品の短納期化と小ロット化の実現

株式会社コウダイ

成果不良率 20%→5%

この事例のポイント

  • 自動旋盤を使っていたため製造に一定の時間がかかり、製品サイズなどの制約も大きく、複雑なものを作ることが難しかった。
  • 今回のものづくり補助事業で、従来の自動旋盤に代えてCNC複合旋盤を導入した。
  • 不良率 20%→5%。製品のばらつきが減り、不良率が大きく改善して安定した生産が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社コウダイ
所在地島根県 松江市
業種はん用機械器具製造業
技術分野精密加工
従業員数6人
資本金300万円
設立1977年

事業の背景

1977年に安来市で創業し、農業機械の部品などの生産から始めた。1994年頃からステンレスに絞り、高精度の特殊な部品を得意としている。月に約200種類、合計10万個を製造し、取引先の95%は県外企業でそのほとんどが関東圏である。約10年前から若手採用と機械設備の導入による効率化を進めてきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力自動旋盤を使っていたため製造に一定の時間がかかり、製品サイズなどの制約も大きく、複雑なものを作ることが難しかった。
  • 納期・工程小ロットでも製作でき、製造期間を短縮できる設備の導入を、社内の試作開発部門が強く望んでいた。
  • 品質・精度製品のばらつきが多く、不良率が高かった。
  • 人手・技能社員の世代交代が進む中、ベテラン従業員から若手への技術継承が大きな課題となっていた。

やったこと

今回のものづくり補助事業で、従来の自動旋盤に代えてCNC複合旋盤を導入した。CNC複合旋盤の導入により段取り作業が減り、製造期間の短縮につながることがわかった。選べる工具の種類も増え、独自の複雑な製品も作りやすくなった。導入機械はタッチパネル式で操作しやすく、経験の浅い従業員も取り組みやすくなった。

事業の効果

  • 不良率 20%→5%

製品のばらつきが減り、不良率が大きく改善して安定した生産が可能になった。多品種・少量でも短期間で製作できるため、新製品などの試作が容易になり、設計開発の業務が強化された。製品の受注増にも対応でき、品質も向上して取引先の要求に高いレベルで応えられるようになった。若手の教育面でも、最先端の機能が経験の少なさを補う効果があった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    1994年からステンレスに絞り、若手採用と機械導入で効率化を進めてきたとあり、一貫した流れはうかがえるが経営戦略としての明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先の95%が関東圏、高精度の特殊ステンレス部品や難削材加工の強みが読み取れるが、市場動向との関係の説明は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    試作の小ロット対応が課題とされ、CNC複合旋盤導入で段取り減・不良率20%から5%へ改善と書かれており、課題と設備の対応は読み取れる。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額の増加や賃上げの目標値は書かれていない。製造期間短縮や不良率改善の記述のみで目標値はない。

  • 事業を進める体制2

    従業員6名で世代交代と若手採用を進めているとあるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    多品種・少量の短納期試作に対応できることや取引先の要求に応えることは書かれているが、顧客ターゲットの整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の効果は述べられているが、中長期の課題検証や遂行スケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    難削材の加工技術と最新機械の組み合わせで付加価値の高い製品を目指すとあるが、分野の認知度や高価格化の数字は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    材料は県内から仕入れ県外へ販売し地域の発展に貢献したいとあり、地域波及の意図はうかがえるが、国が補助する積極的理由は明記されていない。

  • 費用対効果2

    補助金額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。不良率改善のみ具体的に示されている。

  • イノベーションへの貢献2

    タッチパネル操作など最新機能は述べられているが、地域やサプライチェーンのイノベーションへの貢献は明確に書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    県内企業と連携し県内から材料を仕入れて地域の発展につなげたいとあり、地域特性を活かす方向性は読み取れる。

今後の展望

最新の機械設備と強みである難削材の加工技術を組み合わせ、付加価値が高く性能の良い製品を作ることを目指している。

事業者の声

そういう取引先とふれ合うことも成長につながる

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。