ものづくり補助金平成26年度製造業岡山県

新型カッティングプロッター導入により、翌日納品の生産体制を構築する

株式会社石原パッキング工業

成果製品によっては加工時間が2~3割改善された。

この事例のポイント

  • 超短納期の実現にはウォータージェット加工後の乾燥工程がネックになっていた。
  • 新型カッティングプロッターを上道工場に導入・設置し、専任オペレーターを選定して操作方法を習得させた。
  • 製品によっては加工時間が2~3割改善された。乾燥工程が省略でき、製造工程が短縮される。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社石原パッキング工業
所在地岡山県 岡山市
業種その他の製造業
技術分野精密加工
従業員数220人
資本金4,000万円
設立1969年

事業の背景

石原パッキング工業はゴム、スポンジ、プラスチックの総合加工メーカーで、ゴム加工、スポンジ加工、プラスチック加工など多種多様な加工を手がける。西日本屈指の約130台の設備と豊富な原材料の在庫をもとに、要望や条件に応じて最適な加工設備を選定している。取引先は自動車関連、工作機械、建設機械など多岐にわたり、取引件数も非常に多い。注文の翌日納品を目標に顧客近くに拠点を置き、他社との差別化を目指している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程超短納期の実現にはウォータージェット加工後の乾燥工程がネックになっていた。
  • 品質・精度ウォータージェット加工では切断面に筋が入り、顧客や仕様によっては容認されないケースがあった。

やったこと

新型カッティングプロッターを上道工場に導入・設置し、専任オペレーターを選定して操作方法を習得させた。その後、自社用のマニュアルを作成した。直線の加工スピードを材料別に計測し、ウォータージェット加工のスピードと比較したところ、材料によっては2~3倍の速さで加工できることを確認した。

  • 加工機新型カッティングプロッター

事業の効果

  • 製品によっては加工時間が2~3割改善された。
  • 加工速度 1倍→2倍

乾燥工程が省略でき、製造工程が短縮される。切断面に筋ができなくなり品質が向上し、切削筋を許容できなかった取引先にもアピールできるようになる。加工時間が2~3割改善され、生産性の向上と残業時間の削減につながった。ウォータージェット加工で使っていた水と専用ポリマーの混合液が不要になり、コストも削減できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ゴム・スポンジ・プラスチックの総合加工を手がけ、超短納期への取組を差別化として位置付けている点は読み取れるが、過去の取組との一貫性までは示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客近くの拠点設置や注文翌日納品の目標、西日本屈指の約130台の設備が書かれ、強みは読めるが市場動向の分析は乏しい。

  • 課題の認識と解決4

    乾燥に半日から1日を要する課題と切断面の筋を特定し、乾燥省略と加工時間短縮で翌日納品を目指す流れが具体的に書かれている。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    材料によって2~3倍の加工速度を確認し、製品によっては加工時間が2~3割改善されたとあり、目標値の根拠は具体的。賃上げ目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    専任オペレーターを選定し操作習得と自社マニュアル作成を行ったと書かれるが、体制や事務処理能力の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    切断面の筋が取引先に容認されないケースがあり、筋がない品質を新規受注獲得に結びつける顧客ニーズと選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    導入後の生産性向上や残業削減の効果は書かれるが、中長期の検証や今後のスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ウォータージェット加工の品質改善と超短納期の差別化にとどまり、分野の普及度や高付加価値化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    ウォータージェット用の専用ポリマーが不要になりコスト削減が実現したと書かれるが、補助金額に対する費用対効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    新型機の導入でサプライチェーンへの貢献がうかがえるが、デジタル技術や新ビジネスモデルへの言及は乏しい。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    岡山市東区という地域拠点は読み取れるが、地域の特性を活かした雇用創出や経済成長への言及は乏しい。

今後の展望

生産性の向上により超短期納品体制の実現を目指し、品質面の向上で新規受注の獲得を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。