ものづくり補助金平成26年度製造業徳島県

国内外販路拡大に向けた、自動洗浄システム導入による充填機の洗浄能力強化・安定化及び洗浄時間短縮・省人化による生産性の向上

光食品株式会社

この事例のポイント

  • 海外の有機食品顧客からアレルギー対策の要望が寄せられているが、現有設備ではその対策商品に対応できなかった。
  • 充填機の自動洗浄システムを導入し、それを組み込んだ生産ラインを構築した。
  • 自動洗浄システムにより洗浄能力が安定し、洗浄不良や二次汚染がなくなって安全性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名光食品株式会社
所在地徳島県 徳島市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
従業員数23人
資本金1,920万円
設立1951年

事業の背景

当社は農場と加工場を有し、88品目に及ぶ有機JAS認定食品を製造販売している。近年は国内外からの問い合わせが増え、高速充填機を導入して国内外の需要に対応してきた。一方、海外展開にはアレルギー対策が必須となっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 販路・情報発信海外の有機食品顧客からアレルギー対策の要望が寄せられているが、現有設備ではその対策商品に対応できなかった。
  • 品質・精度ソース類などの生産ラインで、品種切換え時の充填機の洗浄を手作業で行っていたため、洗浄不良や汚染の危険があった。
  • 生産能力手作業による分解洗浄に最大5時間を要し、生産品種の切換え順にも制限があった。

やったこと

充填機の自動洗浄システムを導入し、それを組み込んだ生産ラインを構築した。自動洗浄により、機器類を分解することなく洗浄できるようになった。これにより洗浄能力が強化・安定化され、洗浄不良や組立時の汚染がなくなった。従来の手洗浄から自動洗浄へ変わったことで、品種切換えの制限もなくなった。

その他自動洗浄システム

事業の効果

自動洗浄システムにより洗浄能力が安定し、洗浄不良や二次汚染がなくなって安全性が向上した。これにより海外のアレルギー対策の要望に対応できるようになり、海外輸出に向けた生産体制が整った。最大5時間を要していた手作業の分解洗浄がなくなり、品種切換えの制限もなくなったことで生産効率が大幅に改善し、生産人員の有効活用にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    有機JAS認定食品を88品目製造し、国内外からの問い合わせ増に対応してきた経緯が書かれており、販路拡大の流れは読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    海外顧客からのアレルギー対策要望と、ドイツ・アメリカの展示会での新規取引が書かれ、外部ニーズへの対応は読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    手洗浄で最大5時間を要していた課題を自動洗浄で解消し、現状比5%以上の増産、5〜10%の売上増を目指すと数字で示している。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    現状比5%以上の増産と5〜10%の売上増という目標値が示されているが、賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    農場・加工場を有すると書かれているが、補助事業の遂行体制や担当人材については記載がない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    有機ゆずや和風調味料などの製品と海外向け提案商品例は示されているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    導入から効果までの流れは書かれているが、中長期の課題検証やスケジュールについての記述は見当たらない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    有機食品の海外向けアレルギー対応という点は読み取れるが、市場での普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    海外展開や生産体制の強化は書かれているが、雇用創出や経済波及効果など国が補助する理由への言及は薄い。

  • 費用対効果3

    最大5時間の手作業洗浄が不要になり生産効率が大幅に改善したと書かれているが、補助金額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献2

    自動洗浄の導入はうかがえるが、デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献についての記述は乏しい。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    徳島市の地域企業で農場を持ち有機ゆずを用いる点は読み取れるが、地域経済の成長や雇用創出への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

ドイツやアメリカでの展示会参加により新たな取引が始まっており、今後も海外との取引を積極的に行う。現状比5%以上の増産と、5〜10%の売り上げ増を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。