ものづくり補助金平成26年度情報通信業徳島県

スマートフォンアプリベンダー向け、全世界対応型「不正改造防止ソフトウェアサービス」の開発

サイファー・テック株式会社

この事例のポイント

  • スマートフォンアプリの不正改造が、ユーザーの不公平感やユーザー離れを招き、市場成長の脅威となっている。
  • スマートフォンアプリの不正改造を防ぐセキュリティソフトを開発した。
  • 全世界対応型のセキュリティソフトにより、海外のさまざまなスマートフォンでアプリの不正改造を防げるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名サイファー・テック株式会社
所在地徳島県 海部郡美波町
業種情報サービス業
従業員数23人
資本金2,000万円
設立2003年

事業の背景

スマートフォンアプリ、特にスマートフォンゲームの市場は成長しているが、ユーザーが不正改造して使用する行為が問題になっている。不正改造はアプリベンダーの経営への影響だけでなく、市場の成長に大きな脅威となる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度スマートフォンアプリの不正改造が、ユーザーの不公平感やユーザー離れを招き、市場成長の脅威となっている。
  • 新製品・新技術ルート権限を取得した不正改造を防ぐ既存の対策は、ルート権限ではアプリが動作しない方式のため、その方式がとられていない国では使えない。
  • コスト・採算アプリ実行ファイルの改ざん防止に用いられる外部サーバー照合方式は、膨大なアクセスでダウンする懸念があり、ベンダーの外部サーバーの開発・運用コストもかかる。

やったこと

スマートフォンアプリの不正改造を防ぐセキュリティソフトを開発した。方式の異なる海外のスマートフォンにも対応できる全世界対応型とし、アプリベンダーの開発コスト増加を抑制できるようにした。暗号学的手法を用いて、物理メモリ上の書き換えが正常な処理で行われたことを検証する機構を開発し、海外展開時の課題を解決した。アプリ内で照合処理を行う技術を開発し、外部サーバーの開発・運用コストの削減に寄与できるようにした。静的解析を許容する保護ツールとして実現した。複数のスマートフォン機種で安定動作することを確認した。

新しい製品・サービス:スマートフォンアプリベンダー向け「不正改造防止ソフトウェアサービス」

事業の効果

全世界対応型のセキュリティソフトにより、海外のさまざまなスマートフォンでアプリの不正改造を防げるようになった。海外展開時の課題が解決され、ベンダーの開発コストの増加を抑えられるようになった。アプリ内で照合処理を行うため、外部サーバーの開発・運用コストの削減に寄与できる。複数の機種での安定動作も確認できた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去の取組との一貫性や経営戦略上の位置付けは書かれておらず、開発の動機が市場の脅威として述べられているのみです。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    海外スマホにも対応する全世界対応型で、開発コスト増加抑制を可能とすると強みが具体的に書かれています。

  • 課題の認識と解決3

    不正改造による市場の脅威という課題は認識されていますが、高付加価値化や成長に向けた計画の具体性は薄いです。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットはスマホゲーム等のアプリベンダー、販売は国内から海外へと明確で、ニーズも市場の脅威として示されています。

  • 事業化までの道筋3

    国内販売実績を積んでアジアへ展開する計画が示されていますが、スケジュールや課題解決方法は具体的ではありません。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    スマホアプリの不正改造防止という分野で、外部サーバー不要方式や静的解析許容など従来になかった技術が示されています。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    市場成長の阻害要因への対策とされていますが、雇用創出や波及効果など国が補助する理由は明示されていません。

  • 費用対効果2

    サーバー運用コストの削減に寄与するとありますが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていません。

  • イノベーションへの貢献4

    暗号学的手法やアプリ内照合など先端技術を用い、海外展開の課題解決にも繋がったと書かれています。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    スマホアプリ市場という成長分野への進出とされていますが、日本経済の構造転換への言及はありません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

スマートフォンゲーム(ソーシャルゲーム)事業者を初期ターゲットとして販売を行う。国内事業者への販売実績を積み、将来的にはアジアを中心とした海外市場への提供を計画している。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。