ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業香川県

舶用電子制御エンジンシミュレーター導入による演習プログラムの提供

株式会社マキタ

この事例のポイント

  • 電子制御エンジンの訓練施設は少なく、船員や技術者が運転・点検・整備のポイントを学ぶ機会が限られている。
  • 国内中小企業で初めて舶用電子制御エンジンシミュレーターを導入し、2日間の訓練コースとして新設した。
  • 船主は安全運航の確保、メンテナンスコストの低減、修繕時間の短縮を図ることができる。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社マキタ
所在地香川県 高松市
業種その他の小売業
従業員数312人
設立1941年

事業の背景

2016年からのNOx3次規制により、抜本的にエンジンの構造を見直さなければ規制をクリアすることが困難になり、エンジンの電子制御化が不可欠となった。今後建造される外航船の9割以上が電子制御エンジンを搭載するとされる一方、電子制御エンジンの訓練施設の数は少ないのが現状である。当社は小口径2ストロークエンジンで世界トップシェアを獲得しており、アフターサービスに力を注いでいる。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 人手・技能電子制御エンジンの訓練施設は少なく、船員や技術者が運転・点検・整備のポイントを学ぶ機会が限られている。
  • 人手・技能短期間で運転・点検・整備のポイントを習得できる実戦的なカリキュラムの構築が急務である。

やったこと

国内中小企業で初めて舶用電子制御エンジンシミュレーターを導入し、2日間の訓練コースとして新設した。受講人数は3〜5名で、年35回開催する。実際に運航している船のエンジンを想定して電子制御エンジンのシミュレーターを設定し、基本操作、トラブルシューティング、航海データ解析などを行う。船主、船員、当社技術者に加え、商船大学や商船学校の機関系学生にもインターン期間などを利用して演習を開放する計画である。

その他舶用電子制御エンジンシミュレーター

新しい製品・サービス:舶用電子制御エンジンシミュレーターを用いた演習プログラム(訓練事業)

事業の効果

船主は安全運航の確保、メンテナンスコストの低減、修繕時間の短縮を図ることができる。実際に演習の受講者からは少人数制でわかりやすく実践さながらの演習ができると高い評価を得ている。本事業では年3,000千円の売上を5年間継続する目標を立てている。また、学生の士気向上や即戦力社員の採用可能性も期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.7 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    既存のエンジン事業のアフターサービスを拡充し、新たな訓練事業を柱とする位置づけが示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    NOx3次規制による電子制御化の流れや、商船学校の学生への提供など外部環境への言及はあるが、競争優位の定量的根拠は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    電子制御エンジンの訓練施設が少ない現状と課題が示され、カリキュラム構築が急務とされている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    3,000千円を5年間毎年の売上目標として具体的に示している。付加価値額や賃上げの目標は読み取れない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数312名は記載があるが、補助事業を遂行する担当体制や人材の配置は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    少人数制で実践的な演習を提供し、受講者から高評価を得ているなど、価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    年35回開催、2日間コース、実施可能人数3〜5名など運営の概要はあるが、中長期の課題検証と解決方法は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    舶用電子制御エンジンの訓練は国内中小企業で初導入とされ、訓練施設の少なさが示される。普及度の数値は書かれていない。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用3

    安全運航や船員育成、市場の大きさへの言及はあるが、波及効果や雇用創出の具体的数値は乏しい。

  • 費用対効果2

    ユーザーのメンテナンスコスト低減や修繕時間短縮が挙げられているが、補助金額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    シミュレーターの導入と商船大学への演習開放などサプライチェーンへの波及がうかがえるが、先端技術の具体性は薄い。

政策面40%
  • 成長分野への進出2

    電子制御化への対応や新分野の訓練事業という方向性はうかがえるが、日本経済の構造転換との関係は明示されていない。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市の企業であることは示されているが、地域特性を活かした雇用や成長への言及は限定的。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

5カ年計画で本事業による売上目標を年3,000千円とし、充実したプログラムで最も効果的な研修を実施して新たなブランド力の訴求につなげていく。

事業者の声

「生みの親」として、よりご満足いただけるサービスを提供したい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。