ものづくり補助金平成26年度製造業香川県

緩衛材の加工精度向上による生産体制の強化

サンヨーフォーム工業株式会社

この事例のポイント

  • シート緩衝材の断裁は手動による寸法調整のため、作業者の熟練度や技量によって精度にばらつきが生じていた。
  • シート緩衝材用に半自動バーチカル断裁機を導入し、手動による寸法調整を不要にした。
  • 手動の寸法調整が不要になったことで、加工精度と品質が向上し、品質の安定化を実現した。

事業者のプロフィール

事業者名サンヨーフォーム工業株式会社
所在地香川県 高松市
業種プラスチック製品製造業
技術分野精密加工
従業員数14人
設立1987年

事業の背景

弊社は食品の傷防止や製品の保護材、断熱材などに使用される緩衝材に特化しており、近年は県外への販路を拡大してきた。1987年の創業以来、緩衝材の設計と加工を一貫して行っている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度シート緩衝材の断裁は手動による寸法調整のため、作業者の熟練度や技量によって精度にばらつきが生じていた。
  • 人手・技能シート緩衝材の小さいサイズのカットは2名体制で行っており、人手と技能への依存が大きかった。
  • 品質・精度ブロック緩衝材の難加工材は高いカット精度が求められるが、手動の寸法調整では歪みが発生し、クレームにつながることもあった。
  • その他食品関係で使うシート緩衝材と工業関係で使うブロック緩衝材を同じ現場で断裁しており、衛生面の懸念から作業場所を分ける必要があった。
  • 生産能力ユーザーや使用用途が多岐にわたるため、対応できないケースが発生するようになっていた。

やったこと

シート緩衝材用に半自動バーチカル断裁機を導入し、手動による寸法調整を不要にした。ブロック緩衝材用にも、剛性とパワーを強化した半自動バーチカル断裁機を導入し、難加工材をストレスなく加工できるようにした。斜めカットも容易になり、従来は加工が難しかった材料にも挑戦できるようになった。レーザーマーカーでナイフの走行ラインを可視化し、作業者の安全対策も図った。加工場所を用途ごとに分け、それぞれの機器を専用機とすることで、調整や清掃の時間を短縮した。

加工機半自動バーチカル断裁機(シート緩衝材用)
加工機半自動バーチカル断裁機(ブロック緩衝材用)
その他レーザーマーカー

事業の効果

手動の寸法調整が不要になったことで、加工精度と品質が向上し、品質の安定化を実現した。作業スピードは約20%速くなり、手動や目視による調整作業も不要になったことで人件費を削減できた。納期短縮や小ロット、特殊品の受注に関する問題も大きく改善され、競合他社に対して優位性を発揮できるようになった。安全対策や作業の効率化にもつながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    緩衛材に特化し約30年、1987年創業以来一貫して設計・加工を行ってきたとあり、過去の取組との一貫性はうかがえるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    県外への販路拡大やクライアントからの信頼、競合他社に対する優位性が述べられるが、市場動向の分析や具体的な強み・弱みの記述は薄い。

  • 課題の認識と解決3

    断裁の均一感や納期、小ロット・特殊品対応といった課題を認識し、半自動断裁機で改善したとあるが、高付加価値化や成長に向けた計画の具体性は薄い。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    作業スピードが約20%向上したと数字で示され、人件費削減や利益率向上にも触れているが、賃上げや付加価値額の目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員数14名、2名体制で作業を行っていたことはうかがえるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力の記述は乏しい。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    シート緩衛材とブロック緩衛材の用途別仕様、食品関係と工業関係の用途分離、特殊品オーダーへの対応など、顧客ニーズと製品の価値が具体的に記述されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は全国を視野に販路拡大と人材育成に力を注ぐとあるが、遂行方法やスケジュール、課題解決の方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    緩衛材に特化した事業だが、ジャンルの普及度や同分野での高付加価値化・高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果3

    作業スピード約20%向上や人件費削減、利益率向上への直結が述べられるが、補助金額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    循環型社会の構築に貢献し3Rを意識するとあるが、先端デジタル技術や新ビジネスモデルの記述はなく、サプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    香川県高松市の地域企業であることはわかるが、地域の特性を活かした付加価値創出や雇用拡大への言及は乏しい。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は全国を視野に入れて販路を拡大するとともに、人材育成にも力を注ぎ、さらなる事業拡大を目指す。

事業者の声

「緩衛材に特化し、約30年。信頼と実績と未来、それが我が社の強み。」

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。