ものづくり補助金平成26年度農業、林業香川県

オーガニック野菜を材料とした加工品の製造・生産拡大

有限会社 KOMATSU GARDEN DESIGN

この事例のポイント

  • 加工品の製造は生産性が低く、より効率的かつ均質に低コストで製造できる方法を探す必要があった。
  • 本事業で5つの設備・器材を導入した。
  • 野菜を無駄なく有効活用でき、コスト削減につながった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社 KOMATSU GARDEN DESIGN
所在地香川県 三木町
業種農業
技術分野製造環境
従業員数7人
設立2002年

事業の背景

弊社は無化学肥料・無化学農薬・除草剤不使用の手法で、4町歩(12000坪)の規模で営農している。生産量は増加しているが、無農薬栽培の常として虫食いなどによる規格外品が一定数発生していた。品質の優位性を重視し、廃棄せず加工品にして新たな付加価値を生み出す方針で、ジャムやレトルトなどの加工品の製造・販売に取り組んでいた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力加工品の製造は生産性が低く、より効率的かつ均質に低コストで製造できる方法を探す必要があった。
  • コスト・採算野菜の保管スペースの確保と材料の品質低下が懸念されていた。
  • 品質・精度手作業で細断・加工調理・パッケージまでするため均質な製造ができず、製造に時間がかかって品質劣化がみられた。
  • コスト・採算一度の製造が少量生産となり、商品の単価コストが上がってしまっていた。

やったこと

本事業で5つの設備・器材を導入した。恒温高湿冷蔵庫は約10畳ほどの収納力があり、大量の野菜を保管できるようになり、青果物の品質維持可能な保管期間も大きく伸びた。ロボクープは細断機で、これまで手作業だったみじん切りを高速・大量に処理できるようになりコストダウンができた。真空包装機は真空で梱包できるため劣化を抑えた保存が可能になり、衛生面も向上した。急速冷却冷凍庫は食材を急速に冷却・冷凍することで細菌の繁殖を抑え、安心安全な商品提供が可能になった。スチームコンベクションオーブンも主要設備として導入されている。

その他プレハブ型恒温高湿冷蔵庫
加工機ロボクープ
加工機真空包装機
その他急速冷却冷凍庫
加工機スチームコンベクションオーブン

新しい製品・サービス:野菜ピューレ、瀬戸内レモン胡椒などの加工品

事業の効果

野菜を無駄なく有効活用でき、コスト削減につながった。商品開発で加工品の幅が増え、利益も確保できるようになった。商品の質を一定化し、コストの底上げを実現できた。今後は県内に加え関東圏のスーパーマーケットへの卸販売を展開し、将来は世界へ販路を広げる計画である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    農園での自家栽培野菜を使った加工品製造の改善に着手したと書かれ、既存の農園事業との関連は読めるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    無化学肥料・無農薬の農園4町歩(12000坪)と規格外品の付加価値化に触れるが、市場動向との関係や競争優位の根拠は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    規格外品が生じる課題を挙げ、加工品化で新たな付加価値を創造すると明記。設備導入で商品の質を一定化しコストの底上げを実現したと読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    今後の雇用増員や関東圏への卸販売は示されるが、付加価値や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    フードコンサルタントに依頼したと書かれるが、社内の人材や事務処理体制の具体的記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    「野菜ピューレ」「瀬戸内レモン胡椒」などの商品と県内外への販路が示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の開発・販売ルート確立や世界展開に触れるが、スケジュールや課題解決の方法は明確に書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    「これまでにない野菜ピューレ」と新規性に触れるが、分野の普及度や高価格化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の農園と県内外のスーパー卸による雇用増員の予定が示されるが、波及効果の数値的な根拠は乏しい。

  • 費用対効果3

    真空包装機や急速冷却冷凍庫などの導入で、規格外品の廃棄削減と保管期間延長が書かれ、費用対効果の一端がうかがえる。

  • イノベーションへの貢献2

    急速冷却やロボクープの導入は書かれるが、デジタル技術や新ビジネスモデルの活用は確認できない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    香川県木田郡の地元農園を活かした加工品開発と県内外販売が書かれ、地域特性を活かした事業とうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

商品の増産とともに雇用増員も予定している。ブランド力や認知度の強化を図っていく。

事業者の声

野菜本来の持つ甘味や酸味。本当においしい野菜や果物を食べて欲しい。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。