ものづくり補助金平成26年度製造業愛媛県

紙ジャム画像判定装置と品質情報データーベース導入によるノート品質保証体制の確立

協和紙工株式会社

この事例のポイント

  • 生産工程の品質保証体制が不十分で、市場クレームが発生している。
  • 画像処理装置一式(コントローラー、カメラ、レンズ、接写リング等)、データ取り込みソフト、静電計、照度計、水分計、紙厚計などの機種選定を行い導入した。
  • 画像処理装置による日々のテストで製品そのものに不具合がないことを確認した。

事業者のプロフィール

事業者名協和紙工株式会社
所在地愛媛県 四国中央市
業種パルプ・紙・紙加工品製造業
技術分野情報処理,測定計測
従業員数126人
資本金2,250万円
設立1968年

事業の背景

当社は1,000種類を超える紙製品を注文に合わせて全国の顧客店舗へ当日出荷する事業を展開しており、出荷先は100円ショップがメインで価格は厳しく設定されている。ノートは内製製品約500種の中でも有力なアイテムの一つで、他の仕入れ品が販売を伸ばす中、内製に比重を置いて販売を伸ばしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度生産工程の品質保証体制が不十分で、市場クレームが発生している。
  • 集客・繁閑大手販売会社からの受注には、クレームに明確に回答しなければ新規受注が取れない。
  • 品質・精度100円ショップも品質要求基準が高くなっている。

やったこと

画像処理装置一式(コントローラー、カメラ、レンズ、接写リング等)、データ取り込みソフト、静電計、照度計、水分計、紙厚計などの機種選定を行い導入した。生産ラインに自動判定カメラを設置し、4方向から照明を当て、CMOSセンサーで画像認識することで、0.2秒単位で流れてくる製品の「破れ」「傷」を判定できることを確認した。不具合を検出するとパトライトとブザー音で警報を発し、オペレーターが対応する仕組みとした。同時に温度、湿度、静電気、紙厚等のデータを蓄積した。

検査測定画像処理装置一式(コントローラー、カメラ、レンズ、接写リング)
ソフトデータ取り込みソフト
検査測定静電計
検査測定照度計
検査測定水分計
検査測定紙厚計

事業の効果

画像処理装置による日々のテストで製品そのものに不具合がないことを確認した。温度、湿度、静電気、紙厚等のデータの蓄積が可能になり、設定された検査基準で確実に製造されるため、製品の品質が保証されるようになった。製品の品質状況をデータベース化しサーバー保管することで、必要な時に必要な人がいつでも確認でき、全社に展開して社内の情報共有レベルを大きく向上させることができた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    ノートは内製製品約500種の中で有力なアイテムで、内製に比重を置いて販売を伸ばしてきたと書かれ、過去の取組との一貫性がうかがえる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    100円ショップの品質要求が高まり、大手販売会社からはクレーム対応が受注条件になっていると書かれ、外部環境への対応が読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    市場クレームが発生している課題を認識し、画像判定装置とデータベースで品質保証体制を確立する具体策が書かれている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    業界No.1レベルへの品質引き上げは示されるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    装置の機種選定を行い導入したとあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    品質保証と品質情報の共有が価値として示され、100円ショップや大手販売会社の要求が背景として書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は高級・中級ノートへの展開や全社へのデータ展開を予定すると書かれているが、スケジュールや期間は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    ノート業界では初の取り組みと書かれ、画像判定による品質確認の新規性がうかがえるが、市場の普及度の数値は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 費用対効果2

    装置導入の費用と効果を比べる数字はなく、品質保証レベルの向上がうかがえる程度である。

  • イノベーションへの貢献4

    CMOSセンサーによる画像認識で0.2秒単位の破れ・傷判定を行い、データを全社で共有する仕組みが具体的に書かれている。

政策面20%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

品質を業界No.1レベルに引き上げ、すべての製品の品質向上を図る。現状の100円ショップ中心から高級・中級ノートまで全アイテムを狙った市場戦略と、付加価値の取り込める企画立案で更なる展開を図る予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。