回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
東都紙器工業株式会社
成果生産性 100%→150%
| 事業者名 | 東都紙器工業株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都 墨田区 |
| 業種 | パルプ・紙・紙加工品製造業 |
| 技術分野 | デザイン,情報処理 |
| 従業員数 | 15人 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 設立 | 1961年 |
当社は医療機器、医薬品、化粧品、食品等に用いられる印刷紙器を主力とし、メーカーを中心に50社と直取引がある。企画から製造・加工までワンストップで対応できるのが強みである。当業界には大手印刷会社や中小印刷紙器メーカーも多く競争は激しいが、当社は高付加価値を軸に独創性あるパッケージの提案で受注を伸ばしている。
抱えていた課題
やったこと
動画撮影による製箱加工技術マニュアルの作成や生産管理データベースの構築などのIT活用と、最新型自動製箱機の導入を行った。導入したのは株式会社須賀製作所製の『SP-650型デラックスハイスピードグルアー』で、型抜きした用紙をセットすると自動で製箱する。この自動製箱機は展開寸法15センチから70センチ程度のサイズに対応し、当社で扱う箱のほぼ全サイズを製造できる。異品種の混入や表面のキズ、折りや糊貼りの不具合を全数管理するため、すべてリアルタイムで映像として蓄積される。この一元管理システムは前後の抜き工程や品質管理検査工程とも共有され、タブレット端末による遠隔確認など全社的な管理が可能になった。
| 加工機 | SP-650型デラックスハイスピードグルアー(自動製箱機) |
|---|---|
| 検査測定 | カメラ(品質管理用、各所に設置) |
| ソフト | 生産管理データベース・一元管理システム |
| その他 | タブレット端末 |
自動製箱機の導入とIT活用により生産性が150%向上した。検査・品質チェック時間は30%以上削減され、不良品の発生も抑えられた。折りや貼りを製箱工程内のセンサーで全数検査できるようになり、最後の目視確認も以前に比べ大幅に短縮された。これにより企画やデザインなど独創性を求められる業務に注力できるようになった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
ホームページ受注や型抜き・貼りの職人技など過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
高付加価値を軸に独創性ある提案で受注を伸ばし、医療機器や一流ブランドの化粧箱を製作する強みが具体的に書かれている。
熟練工の減少と技術継承の課題、多品種小ロット化への対応を挙げ、内製化と自動製箱機導入で解決を図る流れが読み取れる。
生産性150%向上、検査・品質チェック時間30%以上削減という数値目標が示されている。賃上げ目標は書かれていない。
設備導入プロジェクトチームや35年以上のベテラン社員が設備を担当する体制は読み取れるが、補助事業の事務体制は書かれていない。
医療機器や化粧品など用途別の顧客ターゲットと、異品種混入防止など品質面で選ばれる理由が具体的に書かれている。
製箱後の目視検査から製箱工程内センサーによる全数検査への移行という方法は書かれているが、スケジュールは書かれていない。
公開されている事例からは読み取れません。
多品種小ロットや高品質な紙器という分野での高付加価値化は読み取れるが、高水準の高価格化を示す数字は書かれていない。
地域の雇用創出や波及効果への言及はわずかで、国が補助する積極的理由は具体的に書かれていない。
生産性150%向上や検査時間30%以上削減という効果は書かれているが、補助金投入額との比較は書かれていない。
IT活用による動画マニュアル、生産管理データベース、IoTによる全数映像管理など、デジタル技術を用いた工程高度化が具体的に書かれている。
紙器製造の高度化や省人化は読み取れるが、日本経済の構造転換に資する分野進出までは書かれていない。
墨田区という立地や地域の特性への言及は見られず、地域の経済成長への牽引は読み取れない。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
ホームページでの受注拡大に力を入れており、商品写真の紹介や情報更新、SEO対策により、特に化粧品で問合せと受注量が伸びている。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
多関節ロボットと次世代成型機を組み合わせ、インサート成型の全自動化や2材料成型などを実現した。
効果:加工時間 420s/サイクル→38.5s/サイクル
顧客の要求を満たすため、段取り、治具の製作、仕掛りスペース、待ち時間を減らす新型の複合加工機を導入することにした。
効果:部品1個の完成までの日数 3日→2日