ものづくり補助金平成26年度学術研究、専門・技術サービス業愛媛県

3Dプリンター、3DCAD、鉄骨専用CADの導入による立体模型の活用と作業の効率化

株式会社白石設計

成果受注可能量 1倍→1.5倍

この事例のポイント

  • 現在のスタッフ数に対して3DCAD・専用CADの台数が不足しており、年間に受ける設計依頼の約3分の1を断っている。
  • 高機能3Dプリンター、3DCAD、鉄骨専用CAD等を導入し、立体骨組模型を製作した。
  • 受注可能量 1倍→1.5倍。3Dプリンターの活用により、全体模型のほか重要連結部の詳細構造など複数の模型を製作・提供できるようになり、建築鉄骨業界…

事業者のプロフィール

事業者名株式会社白石設計
所在地愛媛県 新居浜市
業種技術サービス業
技術分野デザイン,情報処理,立体造形
従業員数50人
資本金1,000万円
設立1997年

事業の背景

当社は1997年に新居浜市で建物の躯体に使用される鉄骨製作図の設計会社として創業した。全国の高層ビル、スタジアム、ドーム、総合病院など大型建築物を対象とし、熟練社員のスキルと豊富な経験を活かして大型物件の設計を短納期かつ迅速に対応することが強みである。国内の建設投資は2012年度以降震災復興や政府建設投資等により増加してきたが、2020年の新型コロナウイルス感染症の影響で需要が減少している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力現在のスタッフ数に対して3DCAD・専用CADの台数が不足しており、年間に受ける設計依頼の約3分の1を断っている。
  • 新製品・新技術元請から受注を獲得するためには、他の設計会社との差別化が必要になっている。
  • 販路・情報発信新規取引を拡大するため、図面作成のスピードアップだけでなく、図面データと立体構造を同時に提供する付加価値サービスが必要になっている。

やったこと

高機能3Dプリンター、3DCAD、鉄骨専用CAD等を導入し、立体骨組模型を製作した。コスト採算性や生産性、デザイン性、トラブル回避等の対策について検討を行った。受注から新規開拓までの新システムの構築についても検討を行った。

加工機高機能3Dプリンター
ソフト3DCAD
ソフト鉄骨専用CAD

新しい製品・サービス:鉄骨製作図と立体骨組模型をセットで提供する付加価値サービス

事業の効果

  • 受注可能量 1倍→1.5倍
  • 従業員は十数名が増員可能となった

3Dプリンターの活用により、全体模型のほか重要連結部の詳細構造など複数の模型を製作・提供できるようになり、建築鉄骨業界で画期的な取組みとなった。これまで断っていた依頼案件を受注でき、現状の約1.5倍以上の受注が可能になった。従業員は十数名の増員が可能になった。模型製作の手間やコストを省くことで、大手・中堅建設会社への付加価値サービスとなっている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成9年創業の鉄骨製作図設計会社で、大型物件の設計を短納期で行う強みが書かれているが、経営戦略上の位置付けは具体的に読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    大型物件の設計を短納期かつ迅速に対応できる強みと、年間依頼の約3分の1を断っている弱みが具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    CAD台数不足で依頼の約3分の1を断っている課題を示し、3Dプリンターと模型提供で現状の約1.5倍の受注を見込むとしている。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    現状の約1.5倍以上の受注が可能となり、従業員は十数名増員可能になったと成果の数字が示されている。

  • 事業を進める体制2

    熟練社員のスキルと豊富な経験を活用する記述はあるが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    鉄骨製作図と立体模型をセットで提供する付加価値サービスで、大手・中堅建設会社をターゲットにする点が明確に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後の活動として本格的な営業活動を実施すると書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は具体的に読み取れない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    立体模型と鉄骨製作図のセット提供は他社と差別化する取組とされるが、分野の普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用2

    建設投資や大型施設建設の動向に触れているが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由までは書かれていない。

  • 費用対効果4

    従来断っていた依頼を受注し受注が約1.5倍になり、十数名の増員が可能になったと投資効果の数字が示されている。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dプリンターとデジタル設計を活用し、模型製作の手間やコストを省くとあるが、サプライチェーン全体へのイノベーションは限定的にしか読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    新居浜市での創業と全国の大型物件を扱う点は書かれているが、地域の特性を活かした付加価値や地域成長への寄与は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

新型コロナウイルス感染症の終息後は建設投資が再び増加すると思われるため、大手・中堅建設会社等に対して鉄骨製作図と骨組立体模型をセットで提供する本格的な営業活動を実施する予定である。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。