ものづくり補助金平成26年度卸売業、小売業愛媛県

新塗料調色システム導入による調色ミスの削減・短納期化と収益性の向上

株式会社タカハシ

この事例のポイント

  • 従来の塗料調色は技術者の長年の経験と勘に頼っており、調色ミスが発生していた。
  • 日本ペイント株式会社の特許であるコンピュータを利用して塗料の調色を行う「オリジナルカラーマネジメント(CCM)」システムと、それに伴う自動原色計算投入CAN(缶内調色システム)調…
  • 経験の浅い調色技能者でも対応が可能となり、自社で対応できる色相調色の種類が増加した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社タカハシ
所在地愛媛県 松山市
業種建築材料、鉱物・金属材料等卸売業
技術分野材料製造プロセス
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1953年

事業の背景

明治30年創業の塗料卸業者で、愛媛県内の建築塗装工業者を主力得意先として建築塗料の卸販売を行っている。塗料の調色数と調色量は塗料の材質の多様化とともに年々増大しており、顧客から依頼された色彩・色相を調色して納入することが重要な責務となっている。従来は経験豊富な調色技能者が目視による手合わせで調色を行っていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度従来の塗料調色は技術者の長年の経験と勘に頼っており、調色ミスが発生していた。
  • コスト・採算調色を目視での手合わせで行っていたため、短納期化が難しく、他社との差別化による収益向上が図りにくかった。

やったこと

日本ペイント株式会社の特許であるコンピュータを利用して塗料の調色を行う「オリジナルカラーマネジメント(CCM)」システムと、それに伴う自動原色計算投入CAN(缶内調色システム)調色システム機器を導入した。CCMにより色相、原色投入量の決定が容易になり、目視による目盛設定が不要となった。色・量のコンピュータによる識別管理で設定ミスや投入ミスがなくなり、1色当たりの調色時間も短縮された。

ソフトCCM(オリジナルカラーマネジメント)システム機器
加工機自動原色計算投入CAN調色システム機器

事業の効果

経験の浅い調色技能者でも対応が可能となり、自社で対応できる色相調色の種類が増加した。調色設備の導入により設定ミスや投入ミスがなくなり、1色当たりの調色時間も短縮された。これにより高品質・短納期での対応が可能となり、提案幅も広がって他社との差別化につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    明治30年創業の塗料卸で、従来の目視調色から調色システム導入へ進んだ経緯は読めるが、経営戦略上の位置づけは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    4,300を超える調色対応種類や他社との差別化に触れるが、市場動向と自社の強み・弱みの関係は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    経験頼みの目視調色という課題と、調色ミス削減・短納期化による収益向上の方向性は読めるが、計画の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    調色ミスの削減や1色当たりの調色時間短縮は書かれるが、付加価値額や賃上げの目標値は示されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員16名の会社で、メーカーと共同で導入したことはうかがえるが、体制の詳細は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    既存顧客への対応力向上と新規顧客開拓の方針が書かれ、高品質・短納期が差別化要因とされているが、ターゲットの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    今後の営業活動や新規顧客開拓に触れるが、遂行方法やスケジュールの記載はわずかである。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    従来の目視調色から色・量を識別管理するCCMシステムへの転換は読めるが、分野での普及度や高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    愛媛県内の建築塗装業者への供給や地域貢献の姿勢にわずかに触れるが、国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果2

    調色時間の短縮やロス低減に触れるが、補助金額に対する付加価値増加などの数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    CCMシステムなどのコンピュータによる色・量管理は読めるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    愛媛県松山市で地域の建築塗装業者を主力得意先とし、地域に貢献する企業を目指すと書かれているが、雇用創出や成長の数字はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

設備導入により既存顧客への対応力が向上したため、今後は営業活動を一層進めるとともに新規顧客の開拓にも注力し、業容規模の拡大を図る計画である。業務効率の向上や内製化、ロスの低減により収益性も改善したため、従業員の給与水準を上昇させ、従業員満足度の向上と経営基盤の強化につなげる。

業種と困りごとが近い成果事例

東京都卸売業、小売業平成25年度

スライド式ホルダーを採用した床排水トラップの開発

製品形状を円形から正方形に変更し、一軸方向へのスライドで着脱できるスライド構造の床排水トラップ「スライドロック」を開発した。

効果:洗濯機の排水ホース内に残ってしまう排水量を大幅に少なくすることができた。

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。