回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
有限会社 仙頭酒造場
成果タンク2基の導入により、8本分(2本×4サイクル)の12.8KLの増産が可能となった。
| 事業者名 | 有限会社 仙頭酒造場 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県 安芸郡芸西村 |
| 業種 | 飲料・たばこ・飼料製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 8人 |
| 資本金 | 760万円 |
| 設立 | 1953年 |
当社は日本酒、焼酎、リキュールを製造しており、日本酒が全体の生産量の約84%を占める。主力ブランド「土佐しらぎく」は年々売上を伸ばしており、中でも純米酒、吟醸酒、純米吟醸酒が好調である。市場では原材料を米と米麹だけで造る純米酒や純米吟醸酒の需要が高まり、食事と一緒に楽しむ「食中酒」として海外でも人気が集まっている。
抱えていた課題
やったこと
低温でじっくり醸造するため、フタのない混ぜやすい小型の2.5KL開放型クーリングタンクを2基導入した。自動温度調節が可能な冷却機能付きで、1本あたり最大1.6KLの日本酒を製造できる。また、流量の増減に合わせて自動で温度調節ができるプレートヒーター式の清酒加熱殺菌装置を1式導入し、従来の約62度での手動調節による火入れを改めた。これにより一定の温度で火入れができ、火入れのタイミングを逃すこともなくなった。
| 加工機 | 2.5KL開放型クーリングタンク(2基) |
|---|---|
| 加工機 | 清酒加熱殺菌装置(プレートヒーター式) |
新しい製品・サービス:果実味のあるワインのような、フルーティーで飲みやすい革新的な甘口の日本酒「美潮(みしお)」シリーズ。2014年の「美潮 純米吟醸 雄町」、2015年の「吟の夢」、2017年の北海道産酒米「きたしずく」を使った商品を発売し、シリーズは4アイテムに増えた。
タンクの導入により年間12.8KLの増産が可能になり、新ブランド「美潮」を増産し、増産と新規顧客獲得の見通しが立った。加熱殺菌装置の導入により火入れの温度とタイミングが安定し、日本酒の品質が向上して「美潮」の味わいもより繊細に仕上がった。2017年には日本酒品評会で金賞相当を受賞し、全米日本酒歓評会でも準グランプリを獲得した。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
既存ブランド「土佐しらぎく」の売上増と、2014年テスト販売から4アイテム化・初年度の約2.5倍増産の5か年計画と、過去の取組が一貫して示されている。
純米酒や純米吟醸の需要増、20〜40代女性をターゲットにした甘口の差別化、SAKE COMPETITIONでのGOLDメダルなど、市場と自社の強みが具体的に書かれている。
タンク不足による増産制約と加熱殺菌装置の老朽化による品質問題を課題として認識し、2.5KLタンク2基で12.8KLの増産を計画している。
増産量12.8KLは示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は記載がなく、所得向上は一言触れられているのみである。
従業員8名の小規模企業であることは書かれているが、補助事業を遂行する体制や人材の具体的な記述は見当たらない。
ターゲットは20〜40代女性、フルーティーで飲みやすい甘口、個性的なラベルなど製品の価値と選ばれる理由が整理されている。
5か年計画や今後の販路拡大・ビン詰め機・打栓機導入予定は示されているが、スケジュールの詳細や課題解決方法は具体性が薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
低温長期醸造による独自のフルーティーな甘口で、土佐酒の主流の淡麗辛口とは一線を画す高付加価値商品とされている。
地産外商や海外輸出への言及はあるが、経済波及効果や雇用創出の数字は示されておらず、国が補助する理由は限定的である。
投資額や付加価値額の増加は示されず、増産量と品質安定の効果のみ記載があり、費用対効果の定量的根拠は乏しい。
公開されている事例からは読み取れません。
海外輸出や東京オリンピック需要への言及はあるが、日本経済の構造転換に資する分野進出としての記述は薄い。
高知県産の吟の夢や高知の酵母を使う土佐の酒という地域資源の活用が書かれており、地域の特性を活かした事業であることがうかがえる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
「美潮」を小売店との連携やイベントで顧客獲得を図る。国内酒類の需要減少を受け、香港・シンガポールに加えアメリカへの輸出販売交渉を進め、海外販路拡大に注力する。今後の増産に備えビン詰め機・打栓機の導入も予定している。
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg