ものづくり補助金平成26年度製造業福岡県

顧客ニーズに応える安全安心の最新型パン包装機の導入による業容拡大

大福商事株式会社(菓舗だいふく)

この事例のポイント

  • 食品業界では異物混入対策や原材料一括表示などへの対応が求められ、安全対策や品質向上が課題だった。
  • 長年使い続けた包装機を刷新し、フィルムを熱で溶かして包む回転カッター方式から、フィルム同士を圧着しながら包むボックスモーションタイプの最新型パン包装機を導入した。
  • 包装機の導入により、フィルムの取り換え作業が簡素化し、基本的な操作を覚えれば誰でも扱えるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名大福商事株式会社(菓舗だいふく)
所在地福岡県 大牟田市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数55人
資本金3,250万円
設立1952年

事業の背景

大正時代に和菓子作りを始め、現在は大牟田市内で「菓舗だいふく」を3店舗構えている。大牟田市の学校給食でパンが採用されたことをきっかけにパン作りを始め、現在は1日に約2500食を学校や介護施設などに届けている。食に対する消費者の目が年々厳しくなり、食品業界では衛生管理への細心の注意が求められている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度食品業界では異物混入対策や原材料一括表示などへの対応が求められ、安全対策や品質向上が課題だった。
  • 人手・技能パンの搬送部分の清掃などで人手がかかり、操作にはこつが必要だった。
  • 生産能力人手の確保が難しくなる中、製造現場の省力化が必要だった。
  • その他長年使い続けた包装機は40年近く同じものを使っており、部品の取り寄せやメンテナンスも難しくなっていた。

やったこと

長年使い続けた包装機を刷新し、フィルムを熱で溶かして包む回転カッター方式から、フィルム同士を圧着しながら包むボックスモーションタイプの最新型パン包装機を導入した。圧着式の包装により密閉性が高まり、消費者により質の高いパンを届けられるようになった。新たな包装機はベルトがフラットなため清掃も容易になった。金属検出機と自動印字機も取り付けた。

加工機最新型パン包装機(ボックスモーションタイプ)
検査測定金属検出機
その他自動印字機

事業の効果

包装機の導入により、フィルムの取り換え作業が簡素化し、基本的な操作を覚えれば誰でも扱えるようになった。自動印字機によりシール貼りの手間が省けた。ベルトがフラットになり清掃が容易になった。最大の効果は圧着式の包装による密閉性の向上と消費者への安全性の訴求であり、金属検出機の取り付けにより安全性が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性53%
  • これまでの取組との一貫性2

    過去に長年使い続けた包装機の刷新と製造現場の環境整備が書かれ、一貫性は一部うかがえるが経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    食品業界の異物混入対策や衛生管理基準の厳格化、人手確保の難しさに触れるが、自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    包装機の清掃負担や部品調達の困難など課題を認識し、金属検出機や自動印字機を含めた製造ライン全体の改善と利益率向上に言及している。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    利益率向上への言及はあるが、付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    消費者への安全性訴求や密閉性向上による質の高いパンの提供など価値は示されるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋3

    今後の衛生基準HACCP対応に向けて設備導入を継続的に進める方針は示されるが、具体的なスケジュールや課題解決方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    菓子類の単品強化や『かすてーら饅頭』の販路拡大など差別化の取組はあるが、高付加価値化の水準は具体的に示されていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    学校給食向けに1日約2500食を届けており地域への貢献はうかがえるが、経済波及効果や雇用創出の記載は乏しい。

  • 費用対効果2

    人手がかかっていた清掃や搬送作業の省力化は書かれるが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    ボックスモーション方式や金属検出機・自動印字機の連携など製造ラインの改善はあるが、先端デジタル技術の活用は明記されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大牟田市内で3店舗を構え、学校給食への納入など地域で親しまれている事業であることは読み取れるが、地域経済の牽引までは書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後はHACCPなど食品業界で求められる高いレベルへの対応に向けて、設備導入を継続的に進めていく。製造現場全体の生産効率を高め、利益率向上につなげていく。

  • 目標:1日に約2500食を学校や介護施設などに届けている

事業者の声

作業の安全性を意識するようになりました。

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。