ものづくり補助金平成26年度製造業長崎県

乾燥技術を使った新製品開発による未利用魚の活用及び付加価値の向上

株式会社浜口水産

成果一度に乾燥できる魚の量 100%→240%

この事例のポイント

  • 蒲鉾に向かない未利用魚をどうにか活用したいと検討を重ねていた。
  • 様々な魚で試作を行い、大きさや固さから、きびなごが最も適していると判断した。
  • 一度に乾燥できる魚の量 100%→240%。一度に乾燥できる魚の量が大幅に増え、新鮮な魚を大量に乾燥できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社浜口水産
所在地長崎県 五島市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数30人
資本金1,000万円
設立1984年

事業の背景

五島の港で水揚げされた魚を使うことにこだわる魚肉練り製品メーカーである。来店客からペット用のおやつを作ってほしいとの声があった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術蒲鉾に向かない未利用魚をどうにか活用したいと検討を重ねていた。
  • 生産能力新鮮なうちに大量に乾燥する必要があるが、そのための設備がなかった。

やったこと

様々な魚で試作を行い、大きさや固さから、きびなごが最も適していると判断した。新鮮なうちに大量に乾燥するため、冷風乾燥機2台を導入した。その日水揚げされたきびなごを丁寧に水洗いし、冷風乾燥機で48時間かけてゆっくり乾燥する。獣医師など様々な専門家の意見を参考に商品開発を行った。

加工機冷風乾燥機

新しい製品・サービス:きびなごスティック(ペット用)、きびなくん(人間用)

事業の効果

  • 一度に乾燥できる魚の量 100%→240%

一度に乾燥できる魚の量が大幅に増え、新鮮な魚を大量に乾燥できるようになった。これによりペットフードという今までにない新商品を開発できた。冷風乾燥により身が焼けず栄養価も高いまま保てる。冷蔵機能付きのため作業の手間も減った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    五島の港で水揚げした魚を使うこだわりや無添加商品づくりが書かれ、過去の取組との一貫性が少しうかがえる。経営戦略上の位置付けは明記なし。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    来店客の要望をきっかけに未利用魚を活用した点はわかるが、市場動向と自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決3

    蒲鉾に向かない魚の活用という課題認識と、冷風乾燥機2台導入で一度に乾燥できる量が従来の240倍になった成果が読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    一度に乾燥できる魚の量が従来の240倍とあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    獣医師の意見を参考にしたペット用「きびなごスティック」や、人間用「きびなくん」の顧客要望への対応が書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は高級魚を使った干物の商品展開を模索すると書かれているが、スケジュールや課題解決方法は示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    魚を乾燥させたペット用おやつという今までにない新商品を開発したと書かれ、既存分野にない新しさが具体的に読み取れる。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    五島の水産資源を使う地場産業との連携が書かれているが、経済波及や雇用創出の数字や記述は乏しい。

  • 費用対効果3

    冷風乾燥機の導入による乾燥量240倍や作業の手間削減が書かれ、効果は読めるが費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    五島の港の水揚げ魚を使い、地域の特性を活かした商品開発を行っている点が読み取れるが、雇用や成長の記述はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は高級魚を使用した干物の商品展開を模索し、付加価値を高めていきたい。

事業者の声

体に良い美味しいペット用のおやつを作ってほしい

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。