ものづくり補助金平成26年度製造業長崎県

当社開発商品「長崎オマガリにゃまがし」の量産体制の整備による事業拡大

有限会社長崎屋

成果「自動餡練り機」の導入で、餡10kgの練り作業時間が約25%短縮した。

この事例のポイント

  • 全て手作業で作るため製品になるまでに時間がかかり、1日に製造できるのは10セット程度で、作ってもすぐに売り切れる状況だった。
  • 製造工程の細かい作業は手作業で行い、それ以外の工程は機械化を図った。
  • 「自動餡練り機」の導入で、餡10kgの練り作業時間が約25%短縮した。自動餡練り機などの導入で作業時間が短縮され、量産体制が整った。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社長崎屋
所在地長崎県 長崎市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数3人
資本金300万円
設立1956年

事業の背景

長崎市新大工町商店街の和菓子専門店で、以前から顧客や知人から「猫のお菓子が欲しい」「可愛らしい手土産が欲しい」との声が寄せられていた。新商品「長崎オマガリにゃまがし」は、第46回長崎県特産品新作展「奨励賞」と長崎スイーツコンテスト「長崎市長賞」を受賞し反響がよく、従来の近隣の年配女性以外にも男性や若年層、県外者へ客層が広がった。売上は年間400万円近くとなり、年商の15%程度を占めるまでに至った。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力全て手作業で作るため製品になるまでに時間がかかり、1日に製造できるのは10セット程度で、作ってもすぐに売り切れる状況だった。
  • 品質・精度製造工程が多い中での手作業は、万全を期していても細菌汚染のリスクが高くなることが課題だった。
  • 集客・繁閑遠方から来店された顧客からクレームの対象になることもあった。

やったこと

製造工程の細かい作業は手作業で行い、それ以外の工程は機械化を図った。「自動餡練り機」「自動包餡機」「連続シール機」をそれぞれ導入し、作業時間の短縮と効率化を図って量産体制を築いた。自動餡練り機は作業が自動化されたことで、職人が製品の製造に時間を使えるようになった。衛生面でも安全安心な製品づくりを目指した。

加工機自動餡練り機
加工機自動包餡機
加工機連続シール機

新しい製品・サービス:長崎オマガリにゃまがし(ジャム、白餡、練りきりの3層構造の菓子)

事業の効果

  • 「自動餡練り機」の導入で、餡10kgの練り作業時間が約25%短縮した。

自動餡練り機などの導入で作業時間が短縮され、量産体制が整った。自動包餡機と連続シール機により大幅な作業効率の向上が図られ、これまでの課題だった空気もれも確実に防げるようになった。衛生面の安全性が増し、安定した品質の商品を提供できている。職人が他の仕事をできるようになったことで「長崎オマガリ」シリーズのブランド化も進み、20代から40代の客層も増加し売上も伸びている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    長崎の菓子屋として伝統を受け継ぐ方針と、長崎オマガリにゃまがしの量産化の位置付けは読み取れるが、経営戦略上の明確な位置付けの記述は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    顧客層が年配女性から男性・若年層・県外へ広がったことは読み取れるが、競合や自社の経営資源の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    手作業による生産量1日10セット程度、売り切れ、クレーム、衛生リスクという課題が具体的に示され、自動化機器導入で解決する流れが読み取れる。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    餡10kgの練り時間約25%短縮と売上毎年15%程度アップは示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員は3名と記載があるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力についての記述はわずかにうかがえる程度。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    ターゲットが近隣の年配女性から20〜40代、男性、県外客へ広がったことや、長崎カステラとの組み合わせによる愛らしさという選ばれる理由が書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    量産体制整備、長崎オマガリシリーズのブランド展開など今後の方向は示されるが、スケジュールや課題解決の方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    長崎県特産品新作展の奨励賞や長崎市長賞の受賞、長崎の猫をモチーフとした独自商品という特色は読み取れるが、高価格化の水準は書かれていない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    地域の特産カステラとのコラボや商店街の店舗という地域性がうかがえるが、国が補助する積極的理由や波及効果の記述は乏しい。

  • 費用対効果3

    年商の15%程度を占める売上や餡練り時間25%短縮など効果は示されるが、補助金投入額に対する費用対効果の数値は書かれていない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    長崎の特産カステラや尾曲がり猫を活かした商品で地域色は読み取れるが、雇用創出や地域経済成長への牽引は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

  • 目標:売上は毎年15%程度アップするなど順調な推移を見せている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。