ものづくり補助金平成26年度生活関連サービス業、娯楽業長崎県

クリーニング業の顧客利便性向上と営業力を強化するクラウドPOSシステムの開発

株式会社スワン

この事例のポイント

  • 顧客からの問い合わせに答えるため、従業員が大量の伝票の中から該当する伝票を探しており、非常に効率が悪かった。
  • 全店舗の顧客情報を一元管理できるクラウドPOSレジシステムを開発した。
  • 伝票を探す手間が省かれ、業務の効率化と人件費の削減につながった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社スワン
所在地長崎県 長崎市
業種その他の生活関連サービス業
従業員数160人
資本金1,000万円
設立1986年

事業の背景

「特別な洗い・ソフトな仕上り」をモットーとするクリーニング専門店で、長崎県内のクリーニング店としては最多となる42店舗を展開している。2017年には経済産業省の「攻めのIT経営中小企業百選」に、クリーニング業では全国初めて選出された。近年はネットによるクリーニング通販で全国の顧客との取引が増加し、売上を伸ばしている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力顧客からの問い合わせに答えるため、従業員が大量の伝票の中から該当する伝票を探しており、非常に効率が悪かった。
  • 集客・繁閑クリーニングの需要は1992年をピークに減少しており、顧客の獲得が緊急の課題となっていた。

やったこと

全店舗の顧客情報を一元管理できるクラウドPOSレジシステムを開発した。顧客番号を入力するだけで、その顧客がいつ、どの店舗に何を出したか、引き取り状況はどうなっているか、クーポンの使用の有無などを迅速に把握できるようにした。会員カードやプリペイドカードを全店舗で使えるようにし、顧客情報をもとに時期やセール内容に応じてVIP会員のみや全会員へといった送付先を絞ったダイレクトメール用の顧客リストを作成できるようにした。

ソフトクラウドPOSレジシステム

新しい製品・サービス:クラウドPOSレジシステム

事業の効果

伝票を探す手間が省かれ、業務の効率化と人件費の削減につながった。顧客への問い合わせにリアルタイムで対応できるようになり、会員カードやプリペイドカードの全店舗利用で顧客の利便性と満足度が向上した。顧客リストによる効果的な営業が可能になり、ダイレクトメールの作成コストも削減された。クーポンの使用率などが大きく上昇し、顧客の囲い込みに成功した。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    顧客利便性向上と営業力強化のためのクラウドPOS開発という取組が示されるが、経営戦略上の位置づけは文章から明確には読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    クリーニング需要が1992年をピークに減少していると書かれ、顧客獲得が緊急課題とあるが、自社の強み・弱みの分析は具体的に書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    伝票検索に手間がかかる課題を認識し、顧客一元管理で解決するとしており、課題と取組の対応は具体的に読み取れる。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    ダイレクトメールの反響率80%等の数字はあるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    顧客の囲い込み、クーポン使用率の上昇、顧客情報の一元管理による効果的な営業といった価値と選ばれる理由が示されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後は膨大な顧客データの分析・活用によるさらなる売上アップを目指すとあるが、スケジュールや方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    クラウドPOSによる顧客情報一元管理は洗濯業では新しい取組だが、普及度や高付加価値化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性53%
  • 波及効果・雇用2

    クリーニング需要の減少や攻めのIT経営での選出は示されるが、波及効果や雇用創出など国が補助する理由は書かれていない。

  • 費用対効果3

    ダイレクトメール作成コスト削減や伝票探しの手間削減が書かれ、効果はあるが投入額に対する費用対効果の数値はない。

  • イノベーションへの貢献3

    クラウドPOSの開発という新たなIT活用は読み取れるが、サプライチェーンや業界全体へのイノベーション貢献は具体的に書かれていない。

政策面30%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及2

    長崎県内42店舗を展開し、ネット通販で全国の顧客と取引するとあり、地域性はうかがえるが付加価値・雇用への言及は薄い。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後は蓄積した膨大な顧客データを分析・活用し、さらなる売上の向上を目指している。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。