ものづくり補助金平成26年度製造業熊本県

食材としての水産未利用資源を活用した加工品の品質向上及び生産性向上

イケダ食品株式会社

成果歩留まりは導入以前に比べて向上した。

この事例のポイント

  • これまで水産加工品の取り扱いが少なかったため、水産資源を使った商品開発に取り組む必要があった。
  • 焦げ付きの発生を抑え、白子の形を極力出さずに加熱と冷却を同じ釜で行うため、冷却機能付き真空ニーダー釜を導入した。
  • 歩留まりは導入以前に比べて向上した。真空ニーダー釜の導入により、白子の焦げ付きを抑えつつ加熱と冷却を同一釜で行えるようになり、加工時間が短縮され歩留まりも…

事業者のプロフィール

事業者名イケダ食品株式会社
所在地熊本県 熊本市
業種食料品製造業
従業員数60人
資本金1,050万円
設立1963年

事業の背景

当社は業務用の入り数の多い食材、寿司具材、惣菜、市販用の乾物などを開発製造しており、スーパーや弁当店、おせちメーカーなどへの卸販売と通信販売を行っている。従来はゴボウやコンブ、削り節、キクラゲなどを主に使った加工製品が多く、水産加工品の取り扱いは少なかった。販路開拓の一環として、通常は肥料にされるか廃棄される未利用資源の魚の内臓に着目し、鹿児島県東町漁協の協力を得てブリの白子をはじめとする内臓を使った商品開発に着手した。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術これまで水産加工品の取り扱いが少なかったため、水産資源を使った商品開発に取り組む必要があった。
  • 品質・精度白子は水分が多く崩れやすいため、調理工程間の移動をなくす必要があった。
  • 品質・精度白子など内臓素材は水分が約80%と高く、歩留まりが悪いことが課題だった。
  • 生産能力既存のニーダー釜の稼働率が約6割あり、新商品を量産するにはラインを増設する必要があった。

やったこと

焦げ付きの発生を抑え、白子の形を極力出さずに加熱と冷却を同じ釜で行うため、冷却機能付き真空ニーダー釜を導入した。釜内を真空にして沸点を下げることで焦げ付きを抑えられ、加熱と冷却を同じ釜で行えるようになった。真空にすると加熱時間が短くなり調味液が浸透しない問題が生じたが、従来の加工と組み合わせて解決した。

  • 加工機冷却機能付き真空ニーダー釜

新しい製品・サービス:おせち料理用の業務用商材「ブリ白子時雨煮」

事業の効果

  • 歩留まりは導入以前に比べて向上した。

真空ニーダー釜の導入により、白子の焦げ付きを抑えつつ加熱と冷却を同一釜で行えるようになり、加工時間が短縮され歩留まりも向上した。生産能力も増強され、新商品の量産化が可能になった。その結果「ブリ白子時雨煮」をおせちメーカー向け業務用商品として発売した。今後は他の水産物への展開も構想している。

今後の展望

真空ニーダー釜で得たノウハウを他の水産物へ展開し、カツオの腹側の身やブリの心臓を使った商品も開発中である。将来的には養殖魚の資源の完全リサイクル化を目指し、和魚のホルモン市場の創造や九州産養殖魚ブランドの知名度向上を図りたいとしている。

  • 目標:既存ニーダー釜の稼働率は約6割だった。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。