ものづくり補助金平成26年度製造業熊本県

小容量高効率発酵タンクの導入による高付加価値商品生産体制の実現

ホシサン株式会社

成果発酵熟成期間 30日→27日

この事例のポイント

  • みその需要は全体として減少傾向にある一方、無添加や減塩、原材料産地にこだわったみそは売上が伸びており、より高い品質のみそを生産できる発酵システムへの見直しが急務となっていた。
  • みその仕込工程で用いる製造タンクを、2トンの繊維強化プラスチック(FRP)製発酵タンクから、1トンのステンレス製発酵タンクに変更した。
  • 発酵熟成期間 30日→27日。発酵熟成期間が短縮され、生産効率が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名ホシサン株式会社
所在地熊本県 熊本市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数48人
資本金3,850万円
設立1906年

事業の背景

当社は明治39年創業の老舗みそしょうゆメーカーで、加工調味料のほか酢、ソース、酒類なども手がけている。みそ全体の需要は減少傾向にある一方、無添加や減塩、原材料産地にこだわったみそは売上が伸びている。平成25年度にも同補助事業を活用し、スパウト付パウチ自動充填包装機を導入していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力みその需要は全体として減少傾向にある一方、無添加や減塩、原材料産地にこだわったみそは売上が伸びており、より高い品質のみそを生産できる発酵システムへの見直しが急務となっていた。
  • 生産能力1回の仕込量を減らしながら生産効率を上げる製品づくりを目指す必要があった。

やったこと

みその仕込工程で用いる製造タンクを、2トンの繊維強化プラスチック(FRP)製発酵タンクから、1トンのステンレス製発酵タンクに変更した。熱伝導率を低減し、平均30日の発酵熟成期間を3日間短縮して生産効率を高めた。タンク内の発酵温度をムラなく均一にできるため、より高品質のみそを生産できる体制を構築した。また、洗浄を強化して衛生面のさらなる向上も目指した。

金型ステンレス製発酵タンク(1トン)

事業の効果

  • 発酵熟成期間 30日→27日
  • 発酵タンク容量 2トン→1トン

発酵熟成期間が短縮され、生産効率が向上した。タンク内の発酵温度が均一になり、製品の新鮮さや味ムラのなさ、ツヤ、香りなどトータルでレベルアップし、品質が向上した。発酵システムを見直したことで、無添加や減塩などにこだわったみそを含むすべてのみその生産性が高まった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.5 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性2

    明治39年創業の老舗で、こだわり製品への生産体制見直しが急務とあるが、過去の取組との連続性は具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    みその需要減の一方で無添加・減塩などこだわり品の売上増を外部環境として挙げ、強みとして熊本県産原材料と技術力に触れている。

  • 課題の認識と解決4

    発酵熟成期間を30日から27日に短縮し、課題である生産効率の向上を実現する投資として具体的に説明されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    発酵熟成期間を3日短縮し生産性が向上したと成果が示されているが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員48人や発酵タンク導入の記載はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述は見当たらない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    新鮮さ、味ムラの無さ、ツヤ、香りの品質向上や、無添加・減塩・原材料産地へのこだわりが顧客ニーズと結び付けて説明されている。

  • 事業化までの道筋2

    今後の相手先ブランド名製造やコラボ新製品開発による業務拡大は示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無添加・減塩・産地へのこだわりみそを高品質化する取組で、高付加価値化を目指す内容が読み取れるが、高価格化の数値は示されない。

公的補助の必要性40%
  • 波及効果・雇用2

    熊本県産原材料へのこだわりや地域の味としての位置づけがうかがえるが、雇用創出や波及効果の記載は弱い。

  • 費用対効果3

    発酵熟成期間の短縮と生産性向上の成果は示されているが、補助金額に対する付加価値増加の数値はない。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    熊本県産の原材料にこだわり地域の味を届ける点は読み取れるが、雇用や地域経済成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

スパウト付パウチ自動充填包装機と新設備を生かし、相手先ブランド名製造(OEM)による生産やコラボレーションによる新製品開発で業務拡大を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。