ものづくり補助金平成26年度製造業熊本県

伸縮アームを用いた立体構造物の開発研究

株式会社不二宮製作所

この事例のポイント

  • この立体構造物のさらなる開発研究を行い、企業へのプレゼンテーション用の試作物を製作するためにものづくり補助金を活用した。
  • 試作モデルを使って企業に商品提案を行い、実物で特性を説明したことで担当者からより深い理解と興味を得られた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社不二宮製作所
所在地熊本県 荒尾市
業種金属製品製造業
技術分野デザイン,精密加工,接合・実装,表面処理,立体造形
従業員数16人
資本金1,000万円
設立1952年

事業の背景

当社は金属製品製造業として精密機械加工品や製缶の金属製品を60年以上製造してきた。新規事業として、その技術を生かしたメカ的要素を持つオリジナル商品の開発を行っている。細長い部材を交差させて連結し相似形に伸縮するアーム状の構造体で国際特許を有しており、体積や形状を自在に変えられる特性から様々な分野への応用が見込まれる。

課題と取り組み

やったこと

この立体構造物のさらなる開発研究を行い、企業へのプレゼンテーション用の試作物を製作するためにものづくり補助金を活用した。それまで一つひとつ製作していた部材の金型を起こし、様々な形状の伸縮アーム立体構造物を製作することに成功した。円弧状パーテーション、伸縮自在の簡易建築物、伸縮サークル、伸縮植物ドーム(野菜ハウス)、伸縮するオブジェの5タイプのプレゼンテーション用試作モデルを製作した。さらに発展形として三つ葉柱・四つ葉柱なども含め、伸縮自在な立体構造物を製作した。

新しい製品・サービス:伸縮アームを用いた立体構造物(円弧状パーテーション、伸縮自在の簡易建築物、伸縮サークル、伸縮植物ドーム、伸縮するオブジェなど)

事業の効果

試作モデルを使って企業に商品提案を行い、実物で特性を説明したことで担当者からより深い理解と興味を得られた。組み立てたままで自在に膨張伸縮できる立体構造物は他に例がなく、性能面の優位性を備えた商品として関心を寄せる企業も多いと期待される。これまでに数社へプレゼンテーションを行い興味を引けたが、現段階では商品化には至っていない。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.3 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    創業60年超の金属加工業で新規事業として伸縮構造体を開発したとあるが、既存事業との関係や経営戦略上の位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    国際特許を有し他にはない伸縮性能を強みとして挙げ、ゼネコンや家具など販路も想定しているが、市場規模や競合との比較は示されていない。

  • 課題の認識と解決2

    課題として素材の強度と重量の両立が挙がっているが、解決に向けた具体的な事業計画や付加価値向上の数値は書かれていない。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    従業員16人の金属製品製造業で、開発担当と総務の担当者が挙げられているが、補助事業を遂行する体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    円弧状パーテーションや伸縮植物ドームなど5タイプの試作モデルを示し、実物で特性を説明して顧客の理解を得た点が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    今後は市場調査や素材検討、企業との意見交換を進めるとあるが、スケジュールや課題解決の期限は示されていない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    自在に膨張伸縮する立体構造物は他にないと記載されており、新規性と性能優位性が具体的に説明されている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    建設業界や玩具など幅広い分野への応用可能性は触れられているが、雇用創出や波及効果を示す記述は少ない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面30%
  • 成長分野への進出2

    建設や家具など複数分野への進出可能性はうかがえるが、日本経済の構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及1

    公開されている事例からは読み取れません。

今後の展望

樹脂やアルミ等の素材で大小様々な大きさの製作が可能だが、大きくなると重量が増すため、用途に応じて強度と重量の課題を解決できる素材を検討している。販路としてはゼネコン・ハウスメーカー等の建設業界、家具、玩具、テントを扱う企業などを想定し、企業への提案を進めて商品化を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。