ものづくり補助金平成26年度製造業大分県

玖珠産の米粉を100%使用した米の風味豊かな洋菓子の開発及び販売

成果ガスオーブンに比べて約3分ほど調理時間が短縮

この事例のポイント

  • 米粉の特性を活かした商品開発には時間を要する。
  • ものづくり補助金で米粉加工用の電熱オーブン、人の手のように生地を混ぜるホットミックスミキサー、フードプリンターなどを導入した。
  • ガスオーブンに比べて約3分ほど調理時間が短縮。電熱オーブンにより米粉のロールケーキをしっとり・もっちり焼き上げられるようになり、焼成時間が約3分短縮され生産性が20…

事業者のプロフィール

所在地大分県 玖珠町
業種食料品製造業
従業員数4人
設立1929年

事業の背景

玖珠町は西日本で唯一全国食味ランキングで特Aに輝いたことがある米の産地だが、その特徴を十分にPRできていないのが現状である。小麦アレルギーの人も安心して食べられるグルテンフリーの菓子を作ろうと考えた。米粉はグルテンがないため生地が固まらず、既存の設備では菓子にするのが難しかった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術米粉の特性を活かした商品開発には時間を要する。
  • 生産能力既存の設備では米粉のケーキや菓子が焼けず、新規設備導入による生産性向上が必要である。

やったこと

ものづくり補助金で米粉加工用の電熱オーブン、人の手のように生地を混ぜるホットミックスミキサー、フードプリンターなどを導入した。既存のガスオーブンでは乾燥焼きの状態になりロールケーキの表面にひび割れが生じ、オーブン内が密閉できず焼き上がりに長時間かかったため、電熱オーブンを導入した。試作を重ねて米粉を使った菓子の製造方法を確立し、ロールケーキ、カステラ、クッキー、シュークリーム、マドレーヌの5種類の米粉スイーツを商品化した。クッキーにはフードプリンターで玖珠町にちなんだイラストなどを印刷し地元の魅力をアピールしている。

加工機電熱オーブン
加工機ホットミックスミキサー
加工機フードプリンター

新しい製品・サービス:玖珠産の米粉100%を使った米粉スイーツ(ロールケーキ、カステラ、クッキー、シュークリーム、マドレーヌ)

事業の効果

  • ガスオーブンに比べて約3分ほど調理時間が短縮
  • 生産性が20%向上
  • 粉の配合を見直すことで10%の原価削減

電熱オーブンにより米粉のロールケーキをしっとり・もっちり焼き上げられるようになり、焼成時間が約3分短縮され生産性が20%向上した。粉の配合見直しで10%の原価削減も実現した。ミキサーにより生地をていねいに混ぜられ、しっとりときめ細かく焼き上がるようになった。米粉の商品化により地元の米の魅力を伝え、新たな名物スイーツとして地域の米づくりを盛り上げることが期待される。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    初代から和・洋菓子を作り続けた老舗で、米粉スイーツは玖珠産米のPRという地元の食材活用の延長にあると読める。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    西日本で唯一特Aに輝いた玖珠米の強みと、小麦アレルギー対応のニーズを踏まえた商品開発だと読み取れる。

  • 課題の認識と解決4

    既存ガスオーブンでは米粉ロールケーキが焼けない課題を認識し、電熱オーブン導入で生産性20%向上と原価10%削減を示している。

事業の実現可能性56%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    調理時間3分短縮で生産性20%向上、粉の配合見直しで原価10%削減という具体的な数値目標と実績が書かれている。

  • 事業を進める体制2

    社員数4名と記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力について言及はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    小麦アレルギーの人も食べられるグルテンフリー、玖珠米の風味という価値と顧客層、米粉カステラの評判が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    5種類の米粉スイーツの商品化や試作を重ねた経緯は読めるが、今後のスケジュールや課題解決の方法は具体性が薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    米粉100%のグルテンフリー菓子は小麦主流の菓子分野で珍しく、米粉の特性を活かした差別化が具体的に書かれている。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    玖珠の米と地域の魅力を伝え、地元の米づくりを盛り上げる地域経済への効果が示唆されている。

  • 費用対効果2

    補助金額や付加価値額の増加など費用対効果を示す数字は書かれず、生産性向上率のみ読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    フードプリンターで地元イラストを印刷する取組はあるが、先端的デジタル技術による地域サプライチェーンへの貢献までは読み取れない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    童話の里・玖珠町の地元食材を活かした新スイーツで地域の魅力を発信し、農業祭などイベント出店も行っている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

現在は5種類だが、米粉を使ったスイーツをさらに充実させていきたいと店主は話す。農業祭など各種イベントへの出店で米粉スイーツを広めており、特に米粉のカステラは評判が良い。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。