回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
| 所在地 | 鹿児島県 枕崎市 |
|---|---|
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 16人 |
| 資本金 | 500万円 |
| 設立 | 1923年 |
創業は大正12年で、伝統の製法による鰹節を製造している。従来は高級料亭向けの製造が中心で、家庭用のサイズや商品の需要が伸びていた。
抱えていた課題
やったこと
ステンレス製のチェーン式鰹ヘッドカッターを導入し、刃物の素材をステンレスにしたことで鰹内部への錆の混入リスクを低減した。加工できるサイズの幅も広がり、家庭用から料理店用まで多様な需要に対応できるようになった。コンベア式金属探知機を導入し、目視に併せて異物検査を行うことで金属片などの混入リスクを大きく低下させた。
| 加工機 | チェーン式鰹ヘッドカッター(ステンレス製) |
|---|---|
| 検査測定 | コンベア式金属探知機 |
新しい製品・サービス:家庭向けの鰹節商品
ステンレス製の刃物と金属探知機の導入により、衛生管理体制が強化され、より安心・安全な鰹節を供給できる体制が整った。加工できるサイズが増えたことで家庭向けの商品を扱えるようになり、食品メーカーとも取引ができるようになった。コロナ禍では家庭向け商品の充実により小売り部門の売上が伸び、危機をしのぐことができた。売上は約1.5倍になった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
家庭用・料理店用など多様化するサイズ需要への対応を事業背景に挙げ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明示されていない。
飲食店受注の大幅減少時に家庭向け商品と小売部門の売上でしのいだと具体的に書かれ、外部環境と自社の強みを踏まえた内容がうかがえる。
錆混入や金属片混入という課題の認識と加工サイズ拡大の解決策は読めるが、高付加価値化による成長の数値目標などは示されていない。
売上約1.5倍という実績はあるが、高付加価値創出や賃上げの目標値や実現可能性の根拠は示されていない。
従業員数16名や設立年などの記載はあるが、補助事業を遂行する体制や事務処理能力については書かれていない。
家庭用から料理店用までのサイズ需要、家庭向け食品メーカーとの取引など、顧客ターゲットとニーズの裏付けが具体的に読み取れる。
新工場建設、対米HACCP取得、新製法開発といった中長期の取組が示されるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。
公開されている事例からは読み取れません。
鰹節の一般的な認知度や同分野での高付加価値化について直接的な記述はなく、わずかに本枯節など高級品の製造がうかがえる程度。
輸出や新工場による雇用・需要創出の方向性はうかがえるが、経済波及や社会インフラとしての国の補助理由は明示されていない。
売上約1.5倍という数値はあるが、補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の記載はない。
公開されている事例からは読み取れません。
輸出や新製法開発への意欲はうかがえるが、市場成長分野への進出による構造転換への言及は乏しい。
枕崎の地で製造する伝統の製法を活かし、製造量拡大と輸出を目指すなど、地域の特性を活かした事業であることが具体的に読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
枕崎の隣接地に新工場を建設中で、製造量を大幅に増やし、オンラインストアの拡充と輸出に力を入れる予定である。まずはアメリカとアジアへの輸出に向けて対米HACCPの取得を目指す。ヨーロッパへの輸出は新たな製法の開発が必要だと考えている。
手を掛け、目を掛け、時間を掛け
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
課題を解決するため、車載センサ製作に係る設備を導入し、量産ラインの構築を図った。
効果:製作コスト 100%→25%
低温・緩速熟成製塩装置を導入した。
効果:大粒結晶の割合(一つの塩取鍋あたり) 4kg→8kg