ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

霧島茶の粉末茶非加熱製造設備の導入による高品質粉末茶製造への取組

ヘンタ製茶有限会社

この事例のポイント

  • 粉末茶を抹茶に負けないくらい鮮やかな色と香り高い高品質なものに仕上げる必要があった。
  • 特産の霧島茶を使い、今までにない高品質の粉末茶を製造するために微粉砕機(スカイミルネード)を導入し設置した。
  • 導入した設備は熱を発しないため、高品質な粉末茶の製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名ヘンタ製茶有限会社
所在地鹿児島県 霧島市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
従業員数15人
資本金300万円
設立1994年

事業の背景

日本茶はペットボトル茶によって大きなブームとなり、健康志向の高まりもあって90年代までは順調に伸びていたが、近年は横ばいの状況にある。当社は霧島茶ブランドとして品質向上に力を注ぎ、製茶品評会で受賞を重ねてきた。さらなる高品質の商品づくりに向けて、当社ブランドの強化を図るため高品質茶の製造に取り組んだ。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度粉末茶を抹茶に負けないくらい鮮やかな色と香り高い高品質なものに仕上げる必要があった。
  • 新製品・新技術今までにない高品質の粉末茶をお土産や贈答向けの高級粉末茶スティックとして商品化する必要があった。

やったこと

特産の霧島茶を使い、今までにない高品質の粉末茶を製造するために微粉砕機(スカイミルネード)を導入し設置した。導入した非加熱粉末茶製造機械は熱を発しないため、茶葉の色と香りを損なわずに粉末茶を製造できる。これにより、お土産や贈答に活用できる高級粉末茶スティックの新商品開発に取り組めた。

加工機微粉砕機(スカイミルネード)

新しい製品・サービス:お土産や贈答に活用できる高級粉末茶スティック

事業の効果

導入した設備は熱を発しないため、高品質な粉末茶の製造が可能になった。新規販売先が国内外で増え、粉末茶の年間売上高を300万円以上押し上げている。国内は和洋菓子店やお茶屋に納入し、国外にも展開している。導入後の生産量は時間当たり5kg以上となり、需要拡大への足掛かりとなった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均3.0 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    霧島茶ブランドの品質向上と製茶品評会での受賞歴を背景に、高級粉末茶の商品化に取り組んだと書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    有機JAS認定の茶畑や有機栽培という強みを挙げ、海外では有機茶が人気と記載されており、自社の強みと市場を結びつけている。

  • 課題の認識と解決3

    粉末茶を抹茶に負けない色と香りの高品質品に仕上げる課題認識が書かれているが、事業計画の具体的な数値目標は示されていない。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    時間当たり5kg以上の生産量と、粉末茶の年間売上高を300万円以上押し上げた成果が数字で示されている。ただし付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員15名や行政支援の厚さは書かれているが、補助事業を遂行する人材や事務処理体制の具体的な記述はない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    熱を発しない非加熱製法で高品質な粉末茶を作れる点や、和洋菓子店などへの納入先が明示され、選ばれる理由が読み取れる。

  • 事業化までの道筋2

    導入後の販路開拓として商談会への参加や海外展開が書かれているが、中長期の検証や具体的なスケジュールは示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    粉末茶を抹茶に負けない鮮やかな色と香りの高級品に仕上げ、高級粉末茶スティックとして高価格化を図っている点が読み取れる。

公的補助の必要性60%
  • 波及効果・雇用3

    霧島茶や有機茶の地域ブランド強化、海外への販路開拓が書かれているが、経済波及や雇用創出の具体的な規模は示されていない。

  • 費用対効果4

    設備導入により年間売上高を300万円以上押し上げたと成果が数字で示されており、投資に対する効果が読み取れる。

  • イノベーションへの貢献2

    非加熱の微粉砕機という設備の導入は書かれているが、先端的なデジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記載がない。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    粉末茶の需要が横ばいの中で新たな製品分野に進出したとうかがえるが、日本経済の構造転換に言及する記述はない。

  • 地域経済への波及4

    霧島茶ブランドと姶良・霧島エリアの有機茶という地域特性を活かし、商談会参加で新規取引先を獲得した点が書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

今後も商談会などのイベントに積極的に参加し、新規取引先の獲得に努める。有機栽培による「有機茶」を強みとしてアピールし、「ヘンタ」のブランド化を図る。特に海外では有機茶が人気のため、パッケージデザインに英文を加えるなど販売促進を強化する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。