ものづくり補助金平成26年度漁業鹿児島県

お中元用に特化~鮮度そのまま活き冷凍絞め!贈答用車海老の開発~

株式会社ミネックス

この事例のポイント

  • 活き車海老は6〜8月のお中元時期に市場へ出回ることがほとんどなく、冷凍品も少ないため、鮮度を極限まで保った活き冷凍絞め車海老を提供する取り組みは、現時点で市場における大きな競争優位性を持つ。
  • 活き車海老を真空包装し、液体急速冷却機「リ・ジョイスフリーザー」で急速冷凍することで、解凍後に刺身でも食べられる高品質な贈答用車海老の開発に取り組んだ。
  • 活き車海老のオフシーズンとお中元用のニーズをマッチングさせ、革新的なサービス体制を確立できた。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社ミネックス
所在地鹿児島県 大島郡喜界町
業種水産養殖業
従業員数11人
資本金400万円
設立1979年

事業の背景

平成5年に有限会社喜界島養殖として車海老養殖業を開始し、東京・築地を中心に市場出荷を行ってきた。平成21年に株式会社ミネックスへ合併し、平成26年にホームページを開設して個人消費者向けの販売を広げつつあった。2014年には養殖車海老として全国で初めてGAP認証を受けている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術活き車海老は6〜8月のお中元時期に市場へ出回ることがほとんどなく、冷凍品も少ないため、鮮度を極限まで保った活き冷凍絞め車海老を提供する取り組みは、現時点で市場における大きな競争優位性を持つ。
  • 生産能力車海老のオフシーズン(6〜8月)にもニーズがあるが、高品質で安定した生産量を確保する必要がある。
  • 販路・情報発信市場出荷が中心で、個人消費者向けの販売経路が十分ではなかった。

やったこと

活き車海老を真空包装し、液体急速冷却機「リ・ジョイスフリーザー」で急速冷凍することで、解凍後に刺身でも食べられる高品質な贈答用車海老の開発に取り組んだ。さらに超低温−60℃の無風プレハブ庫を導入し、活き車海老のオフシーズン(6〜8月)とお中元用のニーズをマッチングさせる体制を整えた。生産から小売りまでを自社で確立するため、真空包装機と液体急速冷却機を導入した。贈答品としての包装もデザインした。

加工機真空包装機
加工機リ・ジョイスフリーザー(液体急速冷却機)
その他超低温−60℃無風プレハブ庫

新しい製品・サービス:活き冷凍絞めの贈答用車海老

事業の効果

活き車海老のオフシーズンとお中元用のニーズをマッチングさせ、革新的なサービス体制を確立できた。鮮度を保った活き冷凍絞め車海老は、保存や加工・調理のしやすさも利点として打ち出せるようになった。個人向けの販売と自社ホームページでの販路を広げ、寿司屋や天ぷら屋などの飲食店への営業も強化する方針である。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.1 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成5年から車海老養殖を続け、市場出荷中心から個人向け贈答パッケージへ一新する方針が示されている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    活き車海老はお中元時期に市場に出回らず冷凍も少ないことを強みとし、オフシーズンの需要に販売を絞る方針が書かれている。

  • 課題の認識と解決3

    オフシーズン(6〜8月)の需要と市場の少なさを課題として挙げ、販路拡大と飲食店営業で付加価値向上を図るとある。数値目標は書かれていない。

事業の実現可能性36%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制2

    平成21年の合併やホームページ開設の経緯はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制についての記述はわずかである。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    安心安全な喜界島産車海老、GAP認証、活き冷凍の鮮度を強みとし、贈答・飲食店への訴求が示されているが、ターゲットの裏付けデータは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    販路拡大と飲食店営業への注力は示されるが、遂行スケジュールや課題解決方法の具体的記述はほぼない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    活き冷凍絞め車海老は市場で大きな競争優位性を持つとし、高品質・希少性を前面に出す戦略が書かれている。

公的補助の必要性33%
  • 波及効果・雇用2

    喜界島での養殖継続や雇用に触れる程度で、国が補助する波及効果や社会的インフラとしての理由は読み取れない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献2

    急速冷却機や真空包装機の導入はあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は記載がない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    離島の喜界島で養殖を継続し、地域の特産車海老を贈答品として販売する点が示されているが、雇用創出の規模は示されていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

市場出荷中心から個人向けパッケージへと一新し、自社ホームページでの販売などで販路を拡大する。活き冷凍絞め車海老の保存の容易さと加工・調理のしやすさをアピールし、寿司屋や天ぷら屋などの飲食店への営業も強化する。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。