ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

マイクロ波遠赤外線乾燥火入機導入による『Tバッグ型リーフ茶』の拡販

有限会社浜田茶業

この事例のポイント

  • 若い世代を中心に急須のない家庭が増え、リーフ茶離れが進んでいる。
  • ティーバッグの火入れ工程の課題を解決するため、落合式マイクロ波ガス遠赤外線乾燥火入機を導入した。
  • ティーバッグに使う茶葉でも、急須で淹れた場合と変わらない上品な香りとコクを実現できた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社浜田茶業
所在地鹿児島県 南九州市
業種飲料・たばこ・飼料製造業
技術分野製造環境,材料製造プロセス
従業員数16人
資本金500万円
設立1975年

事業の背景

有限会社浜田茶業は昭和50年に設立され、鹿児島県の約半分の茶栽培面積を持つ南九州市で知覧茶の製造と販売を行っている。毎年売上は順調に伸びていたが、昨年前半はコロナの影響で売上が減少していた。若い世代の急須離れにより、リーフ茶の需要も減少傾向にあった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 集客・繁閑若い世代を中心に急須のない家庭が増え、リーフ茶離れが進んでいる。
  • 品質・精度ティーバッグに使う茶葉は芯まで火入れのムラが出ると雑味・苦味が発生する。
  • 新製品・新技術既存の火入れ機では理想とする火入れができず、ティーバッグ化した高級茶を作れない。

やったこと

ティーバッグの火入れ工程の課題を解決するため、落合式マイクロ波ガス遠赤外線乾燥火入機を導入した。マイクロ波の原理を利用し、茶葉にムラなく火入れと乾燥を行えるようにした。この機械により、ティーバッグでも急須で淹れた場合と変わらない上品な香りとコクを楽しめる茶葉の製造体制が整った。

加工機落合式マイクロ波ガス遠赤外線乾燥火入機

新しい製品・サービス:ティーバッグ型リーフ茶

事業の効果

ティーバッグに使う茶葉でも、急須で淹れた場合と変わらない上品な香りとコクを実現できた。ホテル納品をリーフからティーバッグに切り替えるなど、新たな需要も広がった。オンラインバスツアーをきっかけに県外からも多くの注文を得た。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    過去に「ものづくり補助金」で設備を導入し商品展開を広げたとあるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    コロナ禍の売上減少を受け、オンラインバスツアーで県外需要を開拓し多くの注文につながった等、市場動向と自社の取組が具体的に書かれている。

  • 課題の認識と解決4

    若者のリーフ離れという課題を示し、高級茶のティーバッグ化で解決を図る方針が述べられているが、成長見込みの数値はない。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 事業を進める体制3

    FSSC22000取得やハラール認証を得て製造管理体制を整えたとあり、体制面の一部はうかがえるが人材や事務体制の記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    急須で淹れた場合と変わらない香りとコクを実現した点や、ホテル納品の個包装化など需要の裏付けと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋3

    海外展開やフレーバー開発を検討中、現地アドバイスを受けているとあるが、スケジュールや課題解決方法は明示されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ティーバッグ化された高級リーフ茶は新しい形態だが、市場の普及度や高価格化の水準を示す数値は書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    南九州市の茶栽培面積の約半分を占め、知覧茶の魅力を世界へ発信するとあり地域波及はうかがえるが、雇用や経済効果の数値はない。

  • 費用対効果2

    設備導入で商品展開の幅が広がったとあるが、投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    マイクロ波の原理を用いた火入れ技術は先端的だが、サプライチェーンへの貢献や新ビジネスモデルの記述は乏しい。

政策面60%
  • 成長分野への進出2

    海外展開やハラール認証で海外市場へ進出する方向がうかがえるが、日本経済の構造転換との関係は書かれていない。

  • 地域経済への波及4

    知覧茶という地域特産を活かし、南九州市の茶栽培の中核として若者向け商品や海外向け商品を開発する取組が具体的に書かれている。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

若い世代向けの新しいフレーバーティーを検討しており、夏のお茶部門で強いシェアを持つ商品に育てることを目標にしている。海外向けのティーバッグも開発中で、FSSC22000とハラール認証を取得して海外展開を視野に入れている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。