ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

ワンストップサービスによる顧客満足度の向上及び競争力の強化

有限会社サンワ技研

成果納期 20日→16日

この事例のポイント

  • 黒染めや刻印など、これまで別企業へ発注していた工程があり、顧客が希望する製品が発注されてから納品されるまで20日を要していた。
  • 黒染め表面処理機とレーザーマーカー刻印機を導入し、これまで外注していた工程を社内で一貫して行えるようにした。
  • 納期 20日→16日。すべての作業をワンストップで行えるようになり、スピード化が達成された。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社サンワ技研
所在地鹿児島県 曽於市
業種金属製品製造業
技術分野表面処理
従業員数11人
資本金300万円
設立2005年

事業の背景

平成7年に平面研削盤1台で創業し、本年で23年になる。主力は金型製品、精密検査治具、ハーネス用各種部品、ブレード類などの金属製品の精密加工である。平面研削のほか様々な加工方法で難削材の加工を行ってきたが、一部工程は他社に発注していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 納期・工程黒染めや刻印など、これまで別企業へ発注していた工程があり、顧客が希望する製品が発注されてから納品されるまで20日を要していた。
  • 販路・情報発信精密加工の現場はユーザーと直接やり取りすることが少なく、会社として認知してもらいにくいという課題があった。
  • コスト・採算付加価値の高い製品を持続的に短納期で提供し製品単価を安定させるには、工程をワンストップで行える体制が必要だった。

やったこと

黒染め表面処理機とレーザーマーカー刻印機を導入し、これまで外注していた工程を社内で一貫して行えるようにした。レーザーマーカーはFAYレーザーとCO2レーザーを用い、メイン写真にあるように金属製品以外にも刻印できる。社内で使うものに名前を入れる用途など、名入れの受注にも取り組んでいる。本年度より霧島市に営業所を構え、円筒研削の分野へ新たに挑戦している。

加工機レーザーマーカー刻印機
その他黒染め表面処理機

事業の効果

  • 納期 20日→16日

すべての作業をワンストップで行えるようになり、スピード化が達成された。納期は4日短縮され、リードタイム短縮による競争力が高まった。刻印により名入れなどの新たな受注も可能になり、顧客との接点が広がった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性60%
  • これまでの取組との一貫性3

    平成7年の平面研削盤1台からの創業と23年の歩みが書かれ、黒染め・レーザーマーカー導入が一貫した流れとして読める。ただし経営戦略上の位置づけまでは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    ワンストップ化で顧客満足と競争力を図るとあるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    課題として別企業発注・リードタイム長期化を挙げ、導入で納期を4日短縮したと具体的な数字で示されている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    納期4日短縮という目標の達成は示されるが、付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員130名、平面研削盤などの設備は示されるが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ユーザーに認知されにくい課題に対し、刻印など名入れ受注で開かれた企業を目指すと、顧客と選ばれる理由の方向性が示されている。

  • 事業化までの道筋3

    円筒研削分野への挑戦や霧島市営業所開設など今後の取組は書かれるが、スケジュールや解決方法の詳細は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    難削材の加工や金属製品への刻印にふれるが、分野の普及度や高付加価値化の水準は示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の大隅エリアで業務を行うことはうかがえるが、波及効果や雇用創出の数字は書かれていない。

  • 費用対効果3

    納期4日短縮という成果はあるが、補助金額に対する付加価値増加や生産性の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    レーザーマーカーや黒染め機の導入はうかがえるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献は明記されていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    大隅エリアを拠点に円筒研削分野へ進出する点は読めるが、地域の雇用や成長への牽引効果は具体的に書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

金属製品以外にも刻印できる強みを生かし、名入れなどの受注を行うことで開かれた企業を目指す。円筒研削の分野へのチャレンジも続ける。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。