ものづくり補助金平成27年度製造業鹿児島県

最新3Dレーザー加工機導入による一括生産で生産性向上

株式会社南光

この事例のポイント

  • 鹿児島県と宮崎県の6工場のうち3工場などで、製品・部品をそれぞれ別の工程で製作しており、一つの工場に集めて生産することができなかった。
  • 形鋼用3Dレーザー加工機を導入し、これまで各工場が独自に生産していた形鋼の加工を一つの機械で一括して行う体制にした。
  • 複数の工場に分かれていた加工を1つの工場に集約したことで、加工時間が大幅に短縮された。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社南光
所在地鹿児島県 鹿児島市
業種金属製品製造業
技術分野機械制御,情報処理,精密加工
従業員数209人
資本金1億円
設立1971年

事業の背景

昭和46年に自動車板金からスタートした会社で、金属加工を中心とする製造業である。鹿児島県と宮崎県に6工場があり、それぞれの工場で製品や部品を個別の工程で製作していた。お客様の要求にあわせて、コストダウン、納期の短縮、精度の向上、小ロット対応に取り組んできた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鹿児島県と宮崎県の6工場のうち3工場などで、製品・部品をそれぞれ別の工程で製作しており、一つの工場に集めて生産することができなかった。
  • コスト・採算材料の加工を複数の工程に分けて行っていたため、加工に時間がかかり、材料の歩留まりや残材ロスも生じていた。

やったこと

形鋼用3Dレーザー加工機を導入し、これまで各工場が独自に生産していた形鋼の加工を一つの機械で一括して行う体制にした。それまで複数の工程で加工していた材料の加工が1台でできるようになった。加工ノウハウが1つの工場に集約され、各工場の技術を共有できるようになった。

加工機形鋼用3Dレーザー加工機

事業の効果

複数の工場に分かれていた加工を1つの工場に集約したことで、加工時間が大幅に短縮された。加工ノウハウを集約して技術を共有できるようになり、それぞれの技術の向上にもつながった。材料の歩留まりと残材ロスも減り、生産性が向上した。製品・部品の品質、コスト、納期のすべての面で改善を図った。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の試行錯誤と新設備導入の流れは読めるが、経営戦略上の位置づけは明示されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    3工場の製品を一つの機械で集約加工する方針は読めるが、市場動向や自社の強み・弱みの分析は書かれていない。

  • 課題の認識と解決4

    複数工程や工場分散による非効率を課題として挙げ、3Dレーザー加工機による一括生産で解決する具体策と付加価値向上の方向が示されている。

事業の実現可能性44%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    加工時間の大幅短縮とあるが、付加価値額や賃上げの目標値、数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制3

    創業以来の技術蓄積や工場集約によるノウハウ共有は読めるが、人材配置や事務処理体制の記載は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    小ロット化や精度向上などの顧客ニーズ対応は読めるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は不十分。

  • 事業化までの道筋2

    今後の取り組みとして新加工方法への挑戦が示されるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性40%
  • 新しさ・高付加価値2

    形鋼の3Dレーザー加工は一般的とは言えず、高付加価値化を目指す記述はあるが、水準や数値の根拠がない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の製造業として鹿児島で事業を行う点はうかがえるが、波及効果や雇用創出の具体的な記述はない。

  • 費用対効果2

    歩留まり改善や残材ロス低減で生産性が向上したとあるが、投入額に対する効果の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献3

    3Dレーザー加工機と3DCADを組み合わせた新加工方法への挑戦が示されるが、サプライチェーンへの貢献は書かれていない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島・宮崎に工場を持つ地域の金属加工業として事業を行う点は読めるが、地域成長への牽引は具体的でない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

最新の3Dレーザー加工機で部品精度が上がり、安定した高品質な製品を作れるようになる。3Dレーザー加工機と3DCADを使った新しい加工方法にも挑戦し、付加価値の高い製品を提供して市場の拡大を図る。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。