ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

ハム類の新たなラインでの量産化、業務効率化と商品付加価値向上

有限会社食肉総専門今肉屋

この事例のポイント

  • 新商品開発に対応するための体制を整える必要があった。
  • 真空包装機、全自動のスモークハウス、3Dフリーザーを導入し、ハム・ソーセージ等の無添加及び衛生面の強化を図るとともに、製造工程プロセスの改善を進めた。
  • 試作開発の結果、従来製品の高付加価値化が可能となり、商品の幅が広がった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社食肉総専門今肉屋
所在地鹿児島県 霧島市
業種食料品製造業
技術分野製造環境,機械制御
従業員数20人
資本金500万円
設立1984年

事業の背景

有限会社食肉総専門今肉屋は、昭和34年に霧島市で今肉精肉店として開店し、昭和60年に現社名に改めた食肉の卸・小売加工業者で、創業60余年となる。年間を通して鹿児島県産黒毛和牛を一頭買いし、A5等級の肉を常時取り扱い、鹿児島黒豚販売指定店でもある。従来はオリジナルの釜で手間暇かけたドイツの直火式燻製方式による大量のスモークを使い、香りの高いハム製品を低添加で製造していた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術新商品開発に対応するための体制を整える必要があった。
  • 生産能力ドイツの直火式燻製方式で燻製したハム、ベーコンを製造していたが作れる量に限界があった。
  • 品質・精度20年前に特注した自家製の直火式燻煙機は取扱いに際し調整が困難であり、火入れ時に商品ロスが出ていた。

やったこと

真空包装機、全自動のスモークハウス、3Dフリーザーを導入し、ハム・ソーセージ等の無添加及び衛生面の強化を図るとともに、製造工程プロセスの改善を進めた。全自動のスモークハウス導入により、均質で衛生的な商品づくりができる環境を整えた。導入設備を用いて試作品開発も実施した。3Dフリーザーの導入により冷凍時間の短縮が可能となり、菌のリスクと乾燥の抑制も図れるようになった。

その他真空包装機
加工機スモークハウス
その他3Dフリーザー

新しい製品・サービス:無添加のハム・ソーセージ、無添加惣菜等

事業の効果

試作開発の結果、従来製品の高付加価値化が可能となり、商品の幅が広がった。量産化にも対応できる体制が整った。製造技術の安定により、品質の良い商品を安定して提供できるようになった。冷凍の個食商品の人気が高まり、店頭販売に加えネット販売による全国発送も展開している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.6 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業60余年の食肉専門店で、ハム・ソーセージの無添加化や新商品開発を進める方向性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けの明示は薄い。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    健康志向の顧客ニーズや無添加商品への対応が書かれている一方、市場動向や競合に対する自社の強み分析は具体的に示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    新商品開発に対応する体制が整わないという課題と、全自動スモークハウス導入による解決が示され、高付加価値化につなげている。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれていない。高付加価値化の可能性がうかがえるのみである。

  • 事業を進める体制3

    従業員数20名や、導入設備を用いた試作開発・量産体制の整備は書かれているが、補助事業の遂行体制の詳細は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    無添加商品、レンジで食べられる冷凍個食、全国へのネット販売など、顧客ターゲットと選ばれる理由が具体的に書かれている。

  • 事業化までの道筋2

    ハンバーグ・ベーコンの製造失敗から改善に至った経緯はあるが、中長期の検証や遂行スケジュールは書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    無添加ハム・ソーセージや高付加価値化への取組は読み取れるが、分野の普及度や高価格化の水準を示す記述は薄い。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域の食肉業者として鹿児島県産黒豚の販売などはうかがえるが、国が補助する波及効果や雇用創出の記述は薄い。

  • 費用対効果3

    冷凍時間の短縮や商品ロスの解消が書かれているが、投入額に対する付加価値増加の数値は示されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    衛生管理の強化や均質な商品づくりは書かれているが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島県霧島市の地域の食肉店で、鹿児島名産の黒豚と組み合わせた販売が書かれ、地域特性の活用がうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

顧客ニーズに対応した美味しい商品づくりに努め、時代にあった健康志向の顧客ニーズに応えながら、無添加ハム・ソーセージ、無添加惣菜等を製造販売していく。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。