ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

荷重変換器ロードセルの品質及び生産効率向上事業

有限会社内山製作所

この事例のポイント

  • ロードセル起歪体の加工は高精度が求められるが、立型3軸マシニングセンタで手作業によるワークの再取り付けが発生し、取り付け位置の誤差と加工精度のばらつきが生じていた。
  • ロードセル起歪体の製造工程におけるマシニング加工技術の高度化のため、最新の5軸マシニングセンタを導入した。
  • 5軸マシニングセンタの導入により、ワークの再取り付けが不要となり、取り付け位置の誤差と加工精度のばらつきが解消に向かった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社内山製作所
所在地鹿児島県 薩摩郡さつま町
業種金属製品製造業
技術分野精密加工
従業員数14人
資本金300万円
設立1990年

事業の背景

平成元年に個人で創業した、切削による部分加工の会社である。社員10名程度と小規模で、アルミ、ステンレス、鉄、鋳物、樹脂、特殊材などを、フライス、センバン、ワイヤー放電などで幅広く加工し、量産から多品種少量まで対応してきた。主力は計量器向けのロードセル部品の加工である。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度ロードセル起歪体の加工は高精度が求められるが、立型3軸マシニングセンタで手作業によるワークの再取り付けが発生し、取り付け位置の誤差と加工精度のばらつきが生じていた。

やったこと

ロードセル起歪体の製造工程におけるマシニング加工技術の高度化のため、最新の5軸マシニングセンタを導入した。外部の協力機関の活用も図りながら取り組んだ。平成28年4月にものづくり補助金により5軸加工機を導入し、建屋を改築した。設備導入の結果、加工精度は平均±15μm以内となり、大幅な精度向上を達成した。段取り時間を含む加工時間も現状より約40%短縮した。

加工機5軸マシニングセンタ

事業の効果

5軸マシニングセンタの導入により、ワークの再取り付けが不要となり、取り付け位置の誤差と加工精度のばらつきが解消に向かった。加工精度は平均±15μm以内となり、大幅な精度向上を達成した。段取り時間を含む加工時間は現状より約40%短縮した。加工の高度化によりコスト削減と品質向上の効果も見込まれている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.8 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性4

    平成元年創業の切削加工から第2工場増設、平成28年の5軸導入へと設備投資の流れが一貫しており、小物部品特化の方針も読み取れる。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    同業他社では真似のできない小物部品加工と記載があるが、市場動向や販路の規模などの裏付けは示されていない。

  • 課題の認識と解決4

    3軸での手作業による再取付けが誤差とバラつきの原因と特定され、5軸導入で解決する方針が示されている。

事業の実現可能性52%
  • 付加価値・賃上げの目標3

    加工精度は平均±15μm以内、段取り含む加工時間は約40%短縮と数値目標の実績があるが、付加価値額や賃上げの目標は書かれていない。

  • 事業を進める体制3

    従業員14名で外部の協力機関を活用して取り組んだとあるが、人材育成や事務処理体制の具体的な記載は少ない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    量産と多品種少量の両方に対応し、オリジナル製品も製作するとあるが、顧客ターゲットやニーズの裏付けは具体的でない。

  • 事業化までの道筋3

    平成28年の5軸導入、平成29年の研磨機導入と建屋改築の順序は示されているが、今後の課題解決や中長期の計画は薄い。

  • 財務と資金の調達1

    資本金300万円の記載はあるが、財務状況や資金調達については公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    ロードセル起歪体の5軸加工で高精度化を図り、小物部品に特化する方針だが、分野全体での認知度や位置づけは示されていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地元の雇用と発展に尽くしたいという考えがうかがえるが、経済波及効果の数値や社会的インフラとしての根拠はない。

  • 費用対効果3

    加工精度の向上と約40%の時間短縮という効果は示されているが、投資額に対する付加価値増加の数値は記載されていない。

  • イノベーションへの貢献2

    最新の5軸マシニングセンタを導入し高精度加工を行うとあるが、デジタル技術やサプライチェーンへの貢献は読み取れない。

政策面50%
  • 成長分野への進出2

    高精度な小物部品加工に特化する方向性がうかがえるが、日本経済の構造転換に関する記載はない。

  • 地域経済への波及3

    日置・北薩エリアの地元で雇用と発展に尽くす意向が示されているが、雇用数の目標などの具体的な数字はない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

5軸加工機の特徴を活かした複雑加工により、同業他社では真似のできない小物部品加工に特化した製品づくりを進める。既存の販路に加えて新たな販路を開拓し、地元の雇用と発展に尽くしたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。