ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

コンクール受賞作品の生産体制の効率化と事業基盤の整備強化

有限会社パン工房麦穂

成果製造数 800個→3,600個

この事例のポイント

  • 鹿児島のコンクールで多数受賞している商品はすべて手造りのため、大量生産を行うには厳しい現状があった。
  • 「ご主人様もいっしょに食べられるワンちゃんのおやつ」の生産体制を強化するため、包餡機を導入して基本的な作業を機械化した。
  • 製造数 800個→3,600個。包餡機の導入により作業効率が大幅に向上し、製造できる個数が大きく増えた。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社パン工房麦穂
所在地鹿児島県 出水市
業種食料品製造業
従業員数3人
資本金300万円
設立1994年

事業の背景

1990年にパンとお菓子の店パン工房麦穂を出水市に開店し、自家製天然酵母や白神こだま酵母を使い粉からパンを作るスクラッチ製法で、安全安心なパンづくりを続けてきた。10年前からは鹿児島の特産物を使った菓子などの商品開発に注力し、各種コンクールで賞を得てきた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力鹿児島のコンクールで多数受賞している商品はすべて手造りのため、大量生産を行うには厳しい現状があった。
  • 販路・情報発信現在は本店と特産館のみでの販売にとどまっており、販売チャンネルと新規顧客の開拓が課題だった。

やったこと

「ご主人様もいっしょに食べられるワンちゃんのおやつ」の生産体制を強化するため、包餡機を導入して基本的な作業を機械化した。導入前は現状3人で800個製造するのに3時間を要していた。設備導入後は1人1時間で3600個製造できるようになった。機械導入により大量生産を可能にし、事業の効率化と基盤整備を図った。

加工機包餡機

新しい製品・サービス:ご主人様もいっしょに食べられるワンちゃんのおやつ

事業の効果

  • 製造数 800個→3,600個
  • 作業効率 1倍→40倍

包餡機の導入により作業効率が大幅に向上し、製造できる個数が大きく増えた。これにより、より低価格で高品質な商品を提供できるようになった。新規顧客層への展開、商圏の拡大、顧客満足度の向上、サービス提供プロセスの改善といった成果も見られた。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.4 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性47%
  • これまでの取組との一貫性2

    1990年からのパン製造と10年前からの特産品開発が書かれ、過去の取組との連続性はうかがえるが、経営戦略上の位置付けは読み取れない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性2

    コンクール受賞や特産物を使った商品開発には触れるが、市場動向や自社の強み・弱みを踏まえた記述は見当たらない。

  • 課題の認識と解決3

    手造りでは大量生産が厳しいという課題と、機械導入で量産化する方針が書かれている。ただし高付加価値化の具体的な計画は薄い。

事業の実現可能性48%
  • 付加価値・賃上げの目標4

    1人1時間で3600個製造可能になり、3人800個3時間から作業効率約40倍と具体的な数値目標と実績が示されている。

  • 事業を進める体制2

    従業員130名や3名という数値はあるが、補助事業を遂行する人材や事務体制の具体的な記述は読み取れない。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    ワンちゃんのおやつを対象に、ご主人様も食べられる商品として顧客ターゲットが示されているが、ニーズの裏付けは薄い。

  • 事業化までの道筋2

    販売チャンネル拡大や新規顧客増大の方針はあるが、スケジュールや課題解決の方法は書かれていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    鹿児島の特産物を使った商品で複数のコンクール受賞があるが、分野の普及度や高価格化の水準については記述が少ない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用2

    地域特産品の活用や県内コンクール受賞はうかがえるが、波及効果や雇用創出の数値は書かれていない。

  • 費用対効果4

    作業効率約40倍、より低価格で高品質な商品提供と、投資に対する生産性向上が数値で示されている。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    鹿児島の特産物を活かした商品開発と地域特産品コンクール受賞は読み取れるが、雇用や地域経済成長への寄与は書かれていない。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

量産化と販売チャンネルの拡充、新規顧客の増加、マーケットの充実によって売り上げを伸ばし、「ご主人様もいっしょに食べられるワンちゃんのおやつ」のさらなる需要拡大を図っていきたいと考えている。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。