ものづくり補助金平成26年度製造業鹿児島県

焼津式乾燥機導入による焙乾工程の変革と旨味成分の改善について

立秋水産株式会社

この事例のポイント

  • 焙乾工程で使う乾燥機に乾燥ムラがあり、旨味成分を鯖節の中に閉じ込められない。
  • 焼津式乾燥機(二連式)を導入した。
  • 乾燥ムラが解消され、旨味成分と風味を節内部に閉じ込めた高品質な鯖節を製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名立秋水産株式会社
所在地鹿児島県 枕崎市
業種食料品製造業
技術分野製造環境
従業員数26人
資本金1,000万円
設立1974年

事業の背景

昭和22年に枕崎で鰹本枯節の製造を始めた。現社長が東京・日本橋で修行した際、薩摩さば節が高値で取引されていることに衝撃を受け、帰郷して鯖節の製造を開始した。鯖節は蕎麦屋や全国各地のだしの原料として首都圏を中心に重宝されており、需要が拡大している。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度焙乾工程で使う乾燥機に乾燥ムラがあり、旨味成分を鯖節の中に閉じ込められない。

やったこと

焼津式乾燥機(二連式)を導入した。風洞実験や熱効率等を検査し、煙道の大きさ、送風ファンの回転数、斜板の改良を行い、節にまんべんなく火が行き渡る仕様とした。ムラなく火入れすることで、外に逃げていた風味・旨味が節内部に凝縮されるようになった。製造現場の焙乾工程で火入れの調整も可能になった。

加工機二連式焼津式乾燥機

事業の効果

乾燥ムラが解消され、旨味成分と風味を節内部に閉じ込めた高品質な鯖節を製造できるようになった。焙乾工程の火入れの調整も可能になり、品質向上に寄与している。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.2 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性3

    昭和22年創業以来、鯖節を40余年製造してきた歴史が書かれ、過去の取組との一貫性は読み取れるが、経営戦略上の位置付けは明記されていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    薩摩さば節の高値取引や首都圏の蕎麦屋・ダシ需要に触れており市場動向は読み取れるが、自社の強み・弱みの具体的な分析は薄い。

  • 課題の認識と解決4

    現状課題として炊き口下部配置による乾燥ムラを特定し、二連式焼津式乾燥機による火入れ改善で旨味を閉じ込める解決策が示されている。

事業の実現可能性40%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    旨味・風味の向上は述べられているが、付加価値額や賃上げの目標値、数値は記載されていない。

  • 事業を進める体制2

    従業員26名、法人化や改組の経緯は書かれているが、補助事業を遂行する体制の具体的な記述は薄い。

  • 顧客とニーズの裏付け3

    鯖節が蕎麦つゆ・ラーメンスープの出汁として需要拡大している点は書かれているが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。

  • 事業化までの道筋2

    乾燥機の仕様改良は示されているが、中長期の検証や遂行スケジュールは記載されていない。

  • 財務と資金の調達1

    公開されている事例からは読み取れません。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    鯖節は高値取引される一方、同分野で高付加価値化を図る内容だが、普及度や認知度の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    日本のダシ文化を支える一助になると述べるのみで、波及効果や雇用創出など国が補助する積極的理由は示されていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面40%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及3

    南薩エリアの枕崎で創業し地域に根差して伸びると述べ、地域の特性を活かした事業であることはうかがえる。

5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。

今後の展望

首都圏を中心とする蕎麦屋や全国各地のだしの原料として重宝されている鯖節を作り続けて40余年、さらなる進化を求めて邁進します。

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出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成26年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。