回転装置を活用した溶接ロボットによる生産性向上計画
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
株式会社はこだて柳屋
成果最新型蒸練機の導入により作業時間が約25%短縮
| 事業者名 | 株式会社はこだて柳屋 |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 函館市 |
| 業種 | 食料品製造業 |
| 技術分野 | 製造環境 |
| 従業員数 | 30人 |
| 資本金 | 3,500万円 |
| 設立 | 1949年 |
2016年3月の北海道新幹線開通により本州方面からの観光客が急増し、函館での土産需要が増加した。爆買いは落ち着いた一方で、饅頭や餅などの半生菓子への需要が高まっていた。
抱えていた課題
やったこと
半生菓子の増産に必要な製造機器を導入し、製造工程の一貫した高性能かつ高効率な生産ラインの構築を目指した。餡を蒸しながら練る最新型蒸練機、饅頭・餅菓子を蒸す全自動蒸し器、大量の餅をつく自動餅つき機(落下式餅搗機)、製品を包装する全自動包装機の4機種を導入した。これにより製造効率・精度・安全性・衛生面の向上とロスの軽減に努めた。また包装形態の改善や北海道の素材を生かした新製品の開発、賞味期限が長くてもおいしいお菓子の開発にも取り組んでいる。
| 加工機 | 最新型蒸練機 |
|---|---|
| 加工機 | 全自動蒸し器 |
| 加工機 | 自動餅つき機(落下式餅搗機) |
| 加工機 | 全自動包装機 |
新しい製品・サービス:函館いも羊羹(道南産さつまいも「紅あずま」使用、函館空港ビルデング株式会社との共同開発)、主力商品「ロマネスク函館」の焼チーズ味
最新型蒸練機の導入で作業時間が約25%短縮され、経験と勘による微調整も減り、技術者採用で熟練度の基準を広げられるようになった。全自動蒸し器は作業時間を約12%短縮し、大量生産と食味の異なる多様な製品の製造を可能にした。自動餅つき機は作業時間を約16%短縮し製品の均一性を向上させ、大量受注にも対応できるようになった。全自動包装機は大量生産と約8.8%の時間短縮、約2%のロス軽減に加え、消費期限の延長にもつながり、輸出の条件である賞味期限180日以上も解決して海外展開が目前となった。
いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています
創業70年の老舗で、土産需要に応える商品戦略の強化が示されるが、経営戦略上の位置付けは具体的に書かれていない。
北海道新幹線開業による観光客増加やインバウンド需要を商機と捉えるとあるが、競争優位性や自社の強み・弱みは記述が薄い。
受注増に生産が追いつかない課題を認識し、製造機器4機種導入で生産ラインを構築すると具体的に示されている。
餅つき作業時間約16%短縮、包装約8.8%短縮、蒸練作業約25%短縮など数値目標と実績が示されている。
技術者採用で熟練度基準を広げられたとあるが、補助事業の遂行体制や事務処理能力の記述はわずかにうかがえる程度。
土産需要の増加や半生菓子への需要高まりは読み取れるが、顧客ターゲットや選ばれる理由の整理は薄い。
販路拡大や新製品開発への取組は書かれるが、スケジュールや課題解決の方法の具体的な記述はわずか。
公開されている事例からは読み取れません。
北海道の素材を生かした新製品や賞味期限延長の取組はあるが、分野における高付加価値化・高価格化の水準は明示されていない。
函館の観光振興や地域素材の活用、輸出への展開が示され地域経済への寄与がうかがえるが、雇用創出の数字は示されない。
作業時間短縮率や生産効率向上は示されるが、補助金投入額に対する付加価値増加などの費用対効果は書かれていない。
最新型機械の導入はあるが、先端デジタル技術の活用やサプライチェーンへの貢献はわずかにうかがえる程度。
輸出の解禁条件を満たし海外展開が目前とあり、市場拡大への方向性はわずかにうかがえる。
函館産さつまいもや北海道の素材を使った新商品開発と観光土産需要への対応が具体的に書かれ、地域特性の活用が読み取れる。
5=数字や事実つきで具体的に読み取れる、4=具体的に読み取れる、3=読み取れるが具体性が薄い、2=わずかにうかがえる、1=公開情報からは読み取れない。公開されている事例を公募要領の観点に照らして当社が整理したもので、実際の審査の点数ではありません。
輸出の第一条件である賞味期限180日以上の課題が解決され、今後の海外展開が目前となった。
当社は来年70周年を迎える和・洋菓子店で、現在私で3代目です。社名の由来はことわざにもあるように、柳の枝はよくたわむので雪が積もっても、風が吹いても折れることがないことから「柳屋」となりました。
公式の事例集より(原文のまま)
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金を活用し、溶接ロボット1台と回転装置を増設した。
効果:溶接作業時間(20カ所) 6分→2分
旋削加工とマシニング加工を一台で行える最新型マシニングセンタ(複合加工機)を導入した。
効果:半導体装置のフッ素樹脂部品20個の加工所要時間 1,310分→950分
木製什器の製造では、ベニヤ板や合板などを正確な寸法で切断するためパネルソーを導入した。