ものづくり補助金平成27年度農業、林業北海道

製造販売力、レストランサービス等の強化のための牛肉・生乳の製造能力の増大化計画

有限会社伊藤畜産

成果肉用冷凍庫2台の導入によって容量が倍増した。

この事例のポイント

  • 原料生産に柔軟に対応できる製造ラインの構築が課題だった。
  • 肉用の冷凍庫2台を導入し、肉のストック容量を倍増させて原料の確保と安定した製造を可能にした。
  • 肉用冷凍庫2台の導入によって容量が倍増した。肉用冷凍庫の導入でストック容量が倍増し、原料を確保できるようになって安定的な製造が可能になった。

事業者のプロフィール

事業者名有限会社伊藤畜産
所在地北海道 根室市
業種農業
技術分野機械制御,製造環境,測定計測
資本金1,000万円
設立1998年

事業の背景

有限会社伊藤畜産は昭和24年に山形県寒河江市から入植して創業した酪農家で、牧草を自給し、肉牛は牧草のみで飼育している。事業は生乳生産、肉牛生産、加工販売、飲食店運営にわたり、農場面積は280ha、肉牛と乳牛を合わせて300頭規模である。根釧地域は国内生乳生産量の2割を支える大酪農地帯で、健康志向の高まりから低脂肪で旨みの強い牛肉への注目が高まっている。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 生産能力原料生産に柔軟に対応できる製造ラインの構築が課題だった。
  • コスト・採算肉用の大型冷凍庫(ストック設備)が不足し、一貫生産の目詰まりが起きていた。
  • 人手・技能肉を手作業でカットしており、加工の幅が限られていた。
  • 品質・精度生乳を当日全量処理できる処理能力が不足していた。

やったこと

肉用の冷凍庫2台を導入し、肉のストック容量を倍増させて原料の確保と安定した製造を可能にした。肉の手切りをスライサー導入により機械化し、加工の幅を広げた。乳処理場では処理能力の高いパスチャライザー(加熱殺菌器)を導入し、生乳を当日全量処理できるようにした。

  • その他肉用冷凍庫2台
  • 加工機スライサーパスチャライザー加熱殺菌器

新しい製品・サービス:手切りでは難しいしゃぶしゃぶ肉の商品化、根室市のふるさと納税返礼品となった肉と昆布のセット、5L業務用パッケージの牛乳、札幌のコーヒー店で提供される牛乳のドリンク。

事業の効果

  • 肉用冷凍庫2台の導入によって容量が倍増した。

肉用冷凍庫の導入でストック容量が倍増し、原料を確保できるようになって安定的な製造が可能になった。スライサーの導入で肉の加工の幅が広がり、パスチャライザーの導入により生乳を当日全量処理できるようになった。肉の品質が安定して飼養計画も立てやすくなり、新商品の誕生や販路の広がりにつながった。冬季に冷凍品の製造や新商品開発を行えるようになり、夏季に偏っていた仕事量の季節変動も緩和され事業の安定につながった。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性73%
  • これまでの取組との一貫性3

    創業以来の牧草自給・一貫生産の歩みと、牧場内レストランや加工販売を始めた経緯は読み取れるが、経営戦略上の明確な位置付けは書かれていない。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性4

    地元牧草だけで育てた赤身肉と高品質な濃厚生乳という強みと、健康志向で低脂肪牛肉の注目度が上がっている点が具体的に示されている。

  • 課題の認識と解決4

    肉の冷凍庫2台導入で容量が倍増し、一貫製造の目詰まりを解消したという課題と解決策が具体的に書かれている。

事業の実現可能性60%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの数値目標は書かれていない。生産の安定化や新商品誕生といった定性的な効果のみ。

  • 事業を進める体制3

    スタッフが酷農から加工・観光まで一人何役もこなす体制が示されているが、補助事業の遂行体制や事務処理能力は書かれていない。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    100%地元牧草由来の赤身肉・濃厚生乳という製品の価値と、ふるさと納税返礼品や業務用5Lパッケージ等の販路が具体的に示されている。

  • 事業化までの道筋3

    冷凍品製造や新商品開発を冬に行い季節変動を平準化する方針が書かれているが、スケジュールや課題解決の方法は詳細ではない。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性60%
  • 新しさ・高付加価値3

    短角和牛の復活で赤身肉を差別化しているとあるが、市場での普及度や高価格化の水準は具体的に書かれていない。

公的補助の必要性47%
  • 波及効果・雇用3

    根釧地域は国内生乳生産量の2割を支える大酷農地帯とあり地域の基幹産業性はうかがえるが、雇用や波及効果の数値は示されていない。

  • 費用対効果2

    補助金投入額に対する付加価値増加や費用対効果の数値は書かれていない。生産安定化の定性的効果のみ。

  • イノベーションへの貢献2

    ファームレストランや観光受け入れで食と農の関係を伝える取組はあるが、先端デジタル技術の活用は書かれていない。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    根釧地域の大規模酷農地帯で、ふるさと納税返礼品や根室市の特産昆布との連携など地域資源を活かした価値創出が具体的に書かれている。

事業者の声

ここにある資源の価値向上

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。