ものづくり補助金平成27年度製造業北海道

北海道産小麦・ライ麦を主原料とするヴィーガンクッキーの開発製造化事業

株式会社白亜ダイシン

この事例のポイント

  • 北海道原料のヴィーガンクッキーを開発したいが、動物性原料を使わない菓子の製造には専用の機材が必要だった。
  • 北海道産の小麦やライ麦などを主原料に、植物性食材のみを使うヴィーガンクッキー5種を開発した。
  • 自社で開発から製造、パッケージまで一貫して手がける体制が整い、これまでOEMに頼っていた菓子を自社製造できるようになった。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社白亜ダイシン
所在地北海道 岩見沢市
業種食料品製造業
技術分野機械制御,製造環境
資本金1,000万円
設立1982年

事業の背景

白班ダイシンは2003年に食品事業を始め、北海道産の農産物加工に特化してきた。地元で営んでいた小売業の厳しい状況から、岩見沢の農産物を加工して発信する道を選んだ。取引先では北海道原料を使ったスイーツ類のニーズが高かった。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 新製品・新技術北海道原料のヴィーガンクッキーを開発したいが、動物性原料を使わない菓子の製造には専用の機材が必要だった。
  • 生産能力菓子製造に必要な機材が不足しており、製造効率が低く、これまでは菓子をOEMで製造していた。
  • 人手・技能菓子製造の専門知識をもつスタッフがいなかった。

やったこと

北海道産の小麦やライ麦などを主原料に、植物性食材のみを使うヴィーガンクッキー5種を開発した。プレハブ冷凍冷蔵庫、小型ラックオーブン、カッター、シーター、ミキサー、シフター、包装用シール機を導入し、開発から包装までの一貫製造環境を整えた。バターなどの動物性原料を使わないため、風味・食感・保存期間を満たすレシピを作るべく、非動物性食材の組み合わせについて50回の試作を行った。原料選定からレシピ制作まで約4か月をかけて完成させた。

  • その他プレハブ冷凍冷蔵庫
  • 加工機小型ラックオーブンカッターシーターミキサーシフター包装用シール機

新しい製品・サービス:北海道産小麦・ライ麦を主原料とするヴィーガンクッキー5種(グラノーラバー、ブラックココアのクッキーなど)

事業の効果

自社で開発から製造、パッケージまで一貫して手がける体制が整い、これまでOEMに頼っていた菓子を自社製造できるようになった。植物性食品にこだわった新分野のヴィーガンスイーツを生み出し、北海道原料を活かした焼菓子ブランド「ノースファームストックスイーツ」として2016年10月に発売した。百貨店や食品専門店、流通会社にも扱いを広げ、首都圏のヴィーガン専門店からも問い合わせを得ている。

審査の観点ごとの評価

いま募集している新事業進出・ものづくり補助金の公募要領にある審査の観点14つで見ています

観点の平均2.9 / 5

出典:公募要領 p.44(審査項目)

経営戦略との整合性67%
  • これまでの取組との一貫性4

    2003年の食品事業立ち上げ以来、北海道原料に特化し、2016年にヴィーガンクッキーを焼菓子ブランドとして展開する流れが具体的に書かれている。

  • 強み・弱みを踏まえた優位性3

    取引先で北海道原料のスイーツ需要が高いこと、ヴィーガン層と自社顧客が重なると見たことは書かれているが、競合比較や数値は乏しい。

  • 課題の認識と解決3

    菓子製造を自社化できず OEM に頼っていた課題と、設備導入で一貫製造に切り替えた点は読み取れるが、高付加価値化の数値目標は示されていない。

事業の実現可能性68%
  • 付加価値・賃上げの目標2

    付加価値額や賃上げの目標値は書かれておらず、クッキー5種・160アイテム超の製品数といった事実にとどまる。

  • 事業を進める体制4

    関連会社社長やパティシエが役割分担して製品化を担当し、15年間毎年製品開発を続けてきた実績が具体的に書かれている。

  • 顧客とニーズの裏付け4

    植物性食品を嗜好するヴィーガン層に着目し、素材の風味を活かした価値を定義し、道内の専門店需要の少なさも示されている。

  • 事業化までの道筋4

    原料選定から製品化まで約4ヶ月、50回の試作を行い、百貨店や流通会社への販路拡大も具体的に示されている。

  • 財務と資金の調達3

    財務の状況は公開されている事例には出ないため、中間の3としています。

新市場性・高付加価値性80%
  • 新しさ・高付加価値4

    バターなど動物性原料を使わない新分野のヴィーガンスイーツで、道内ではまだこれからの分野と述べられている。

公的補助の必要性27%
  • 波及効果・雇用2

    地元農産物の加工による岩見沢の地域発信と小売業の危機感は触れられるが、雇用や波及効果の数値は書かれていない。

  • 費用対効果1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • イノベーションへの貢献1

    公開されている事例からは読み取れません。

政策面50%
  • 成長分野への進出1

    公開されている事例からは読み取れません。

  • 地域経済への波及4

    岩見沢の地元農産物を活かした北海道原料の加工食品で、地域ブランド形成を目指す取組として具体的に書かれている。

今後の展望

北海道発の焼菓子ブランドとして認知度を上げ、定着を目指す。北海道原料を活かした焼菓子商品のニーズはまだ多く、ヴィーガンシリーズは引き続き大切に育てていく。

  • 目標:規格違いを含めると160アイテム以上

事業者の声

ヴィーガン=素材の風味を活かしたおいしさ

公式の事例集より(原文のまま)

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。