ものづくり補助金平成27年度製造業青森県

可食プリンター導入による「動画が見られるプリントせんべい」の生産能力向上と新サービスの提供

株式会社味の海翁堂

成果印刷時間 4分→1分

この事例のポイント

  • 既存のせんべいの焼き型には凹凸があり、焼きあがったせんべいにも凹凸ができるため、うまく印刷できなかった。
  • 専用設計の可食フラットベッドプリンターを新規に導入した。
  • 印刷時間 4分→1分。印刷時間が約4分から約1分に短くなり、作業員の待ち時間が大幅に短縮されたことで生産性が向上した。

事業者のプロフィール

事業者名株式会社味の海翁堂
所在地青森県 八戸市
業種食料品製造業
従業員数30人
資本金2,000万円
設立1970年

事業の背景

当社は八戸市の水産加工品を中心に食品の製造・販売を行っており、「いちご煮」「八戸いかごはん」「八戸せんべい汁」など青森県産の食材を使った商品を主力にしている。平成15年から八戸市の南部せんべいの工場を引き継ぎ、可食プリンターで青森県の風景や祭りの写真を印刷した「プリントせんべい」の販売に取り組んできた。大量生産が難しいことから、プリントせんべいの生産性向上が課題になっていた。

課題と取り組み

抱えていた課題

  • 品質・精度既存のせんべいの焼き型には凹凸があり、焼きあがったせんべいにも凹凸ができるため、うまく印刷できなかった。
  • 品質・精度当初所有していた可食プリンターは仕上がりがよくなく、ミスプリントによるせんべいのロスが出ていた。
  • 生産能力せんべいをセットしてから印刷完了まで約4分を要し、大量生産が難しかった。

やったこと

専用設計の可食フラットベッドプリンターを新規に導入した。高速印刷モードを搭載し、可食インクはカートリッジ方式で、空気に触れないカートリッジ仕様により印刷の品質と食品としての安全性を高めた。平面タイプの金型を導入したことで凹凸のないプリントせんべいが焼けるようになり、金型は取り外しや付け替えが可能なため、プリントせんべいが必要なときだけ窯に付け替えて焼けるようにした。プリンターは2台を新規導入し、枚数は12枚と以前と変わらないまま印刷時間は約1分で完了するようになった。さらに、画像から動画が読み取れるプリントせんべいの試作開発にも挑戦した。

  • 加工機可食フラットベッドプリンター
  • 金型平面タイプの金型

新しい製品・サービス:画像から動画が読み取れるプリントせんべい(試作)

事業の効果

  • 印刷時間 4分→1分

印刷時間が約4分から約1分に短くなり、作業員の待ち時間が大幅に短縮されたことで生産性が向上した。平面タイプの金型により凹凸のないきれいで見やすい印刷が可能になり、ミスプリントも減った。せんべいのロスも大幅に削減でき、金型の付け替えによる交換作業の負担も大きく減らすことができた。画像から動画が読み取れるプリントせんべいは、現状ではまだ完璧に読み取ることが難しいため、今後も開発を続ける予定である。

今後の展望

水産加工品の食品流通に加え、販促物・ノベルティ市場へ参入して他社との差別化を図る。自社ホームページやショッピングサイトを通じて全国から注文を受けており、大企業や公官庁からの需要も見込んでいる。小ロットの注文に応えられる強みを生かし、小判せんべいや大判せんべい、味付きせんべい、せんべい以外の食品への印刷も提案して新規顧客の獲得を目指す。

業種と困りごとが近い成果事例

出典とまとめ方
  • 出典:公式の事例集(平成27年度、全国中小企業団体中央会)。事例集の再利用は中央会の許可を得ています。
  • 課題・取り組み・設備・効果・展望は、事例集の本文から当社がAIで項目に分けて短くまとめたものです(画像のPDFを文字起こししてから読み取りました)。数字は事例集に書かれているものだけを載せ、時間の単位などをそろえています。原文のまま載せているのは事業者の声だけです。
  • 代表者名・電話番号・番地は載せていません。法人の形が名前にない事業者は名前を出していません。